野菜はなぜ体にいいのか2
活性酸素
「活性酸素とは?」
「人間は酸素を取り込んで、細胞の中のミトコンドリアという場所でエネルギーを造る。このエネルギーの作る過程で、どうしても(活性酸素)という細胞毒が造られる。体の酸化だ。酸化により細胞を傷つけ、遺伝子を傷つけ老化やがんや生活習慣病の大きな原因になる」
「酸化がそんなに体に悪いのですか?」
「空気にさらしておくと肉がいたむと同じことで、酸化は細菌もウイルスもカビも増殖しやすくなり、大変な悪影響を与えるのだ」
活性酸素を発生するもの
「ノラ先生。活性酸素を発生するものはどんなものがあります?」
「最大の原因は便秘だ。便秘の人は、便が悪臭を放ち腐敗が起きている。この腐敗は強烈な活性酸素を発生させているのだ。悪臭の原因は硫化水素、アンモニア、ヒスタミン、インドール、フェノール、スカトール、ニトロソアミンなど第一級の発がん物質だから、発がん(大腸がん)の危険にさらされている。ここで野菜の食物繊維が活躍する」
「また植物繊維ですか。これは大事なのですね。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があるとお聞きしました。水溶性は免疫力と深くかかわっていると説明していただきました。不溶性はどんな働きをします?」
「不溶性の食物繊維は、人間の消化液では消化されない。これは、胃や腸で水分を吸い取って大きく膨らみ、腸を刺激してくれる。これで便秘を解消してくれるわけだ。さらに腸内のかすや細菌の死骸をからめとってくれる。だから植物繊維が不足すると、食べ物のかすや細菌の死骸が腸内に残り、腐敗菌を増殖させる。これにより腸内の善玉菌を減らし、悪玉菌を増やし、免疫力を低下させるわけだ」
「そのほかに活性酸素を発生させるものは?」
「抗生物質があげられる」
「私は抗生物質は飲んでいませんよ」
「直接は飲んでなくとも、毎日飲んでいるのだ」
「本当ですか?」
「肉や魚を毎日食べているだろう」「まあそうですね」
「家畜の餌や養殖の魚に、病気予防のために抗生物質が使われている。肺炎などの細菌に効かないという抗生物質が出来てくる。すなわち耐性菌の問題が生じることになる」
食品添加物。
「焼き豚など1ヶ月も2か月も賞味期限の長いものは、使い勝手がいいと思っていない?」「思っています」
「それは間違いだ。防腐剤や保存料が入っているから長持ちするのだ。俺たちは食品添加物まみれになっている。これらを解毒する腎臓や肝臓にダメージを与える。スーパーで製品化されたものは買わないようにし、自分で料理することが大事だ」
「働いていて、料理するなんてできませんよ」
「今新型ウイルスが蔓延し、家でテレワークする人や、自宅待機の人が増えた。こういう時期こそ自分で料理をするきっかけになればいいがな」
「クックパッドに入る人が増えたそうです」
「ストレスも活性酸素を増やす。何か趣味を持ったり、笑ったり、仲のいい友達と話をすることが大事だ」
「ストレスは最悪ですね」
「激しい運動もそうだ。マラソンを始める年配の人がいるよな。これは危険だ。適度の運動は最近急増している大腸がんのリスクを下げるとの報告がある」
「食事も運動も適度が大事ですね」
「放射線もそうだ。区や市が行っている胃がん検査でバリューㇺを飲み、レントゲン検査をやっている?」
「勿論、毎年やっていますよ。健康第一ですから」
「なにが健康第一だ。そんな検査やったらダメだ。この検査は先進国では日本だけだ。放射線の浴びすぎだ」
「そうなのですか。では胃がんの検査はどうすればいいのですか?」
「胃がんはピロリ菌検査が重要だ。50歳以上の半分はピロリ菌がいる。血液検査などで簡単に検査できる。1週間ほど抗生物質を飲めば駆除できる。さらに塩分の摂りすぎが原因だ。胃カメラ検査がおすすめだ」
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