奇跡の野良猫

猫が逆境からの脱出法や健康法を教えてくれます。

ピンコロで逝く方法7

2020-04-30 17:04:25 | ネコの本
「コラム」
睡眠不足とストレスに要注意
 この二つは誰でも健康に悪いとわかっていることだが、これに無頓着な人が多い。頭の中では注意していても、ついこれらをため込んでいる人が多い。睡眠不足とストレスがたまると、がんや思わぬ病気になる。
 30年6月の土曜日の午後6時ごろ。突然、左の耳が聞こえなくなった。そのせいで、喋るにも違和感を感じた。ただ事ではないと感じた。しかし土曜日の午後6時だ。どこの病院の耳鼻科は閉まっている。
 ネットで調べると、ジャストアンサーというサイトで先生に相談した。
「今日の午後6時ごろ、左の耳が突然聞こえなくなりました。これは治るのでしょうか?」と書き込んだ。
「今、適切な先生を探しています。1時間以内に先生からメールが届きます」30分ほどで内科の先生からメールが来た。
「それは、突発性難聴だと思われます。この病気は治ります。病院で診てもらったほうがいいかもしれません」このメールで3000円取られた。
 私はネットで、「突発性難聴」を検索した。そしたら驚くべきことが書かれていた。
  • この病気は緊急性がある。48時間以内に、治療する必要がある。それ以上時間がたつと治る可能性は、非常に低くなる。
  • 治る確率は33%。ある程度治り、耳鳴りなどの後遺症が残る確率が33%。治らない確率が33%。
  • 原因は睡眠不足とストレス。誰にでもかかる可能性がある。芸能人もたくさんこの病気にかかっている。

 私は月曜日一番で、近くの耳鼻科医院に行った。検査の結果、
「この病気は当院では無理だ。紹介状を書くから、すぐにタクシーで市立病院に行くがいい」
 この先生は患者の立場になって言っている。しかも病気の内容をよく理解していると思った。ジャストアンサーの内科の先生とは雲泥の差だ。
 市立病院に行くと、
「この病気は厄介だ。入院したらどうだ。かなり副作用の強い薬を大量に使う。糖尿病や高血圧を悪化させ、眼圧を上げる可能性がある。そのため他の科の先生と密接に連絡することが必要だ。点滴の中に薬を入れると十分効果が得られるし、睡眠も十分にとる必要がある」先生が言った。
「私は糖尿病や高血圧ではありませんが、緑内障ですので、眼圧が上がったらまずいですね。でも、入院すると、なかなか眠れません。通院ではいけませんか?」
「通院でも、大丈夫かもしれない。でも元通りに戻る確率は33%だよ。それでいい?」
「それでお願いいたします」入院して苦い経験がある。入院だけはしたくなかった。
 大量のステロイドを2週間飲んだ結果、幸運にも元に戻った。下の本は近日出版予定。私のブログを読んでいただいている方、全員に無料進呈。


ピンコロで逝く方法6

2020-04-29 19:13:30 | ネコの本
5、善玉菌を増やすには
「ノラ先生。善玉菌を増やすにはどうすればいいのですか?」
「餌だよ。生き物だからな。善玉菌の好物の一つが、水溶性の植物繊維だ」
「水溶性植物繊維ですか。どんな特徴があります」
「発酵しやすく、ビフィズス菌を増やす特徴がある。そのほかに重要な働きがある。糖質の吸収を緩やかにするため、食後、血糖値が急激に上がるのを防ぎ、糖尿病の予防や改善にも役立つ」
「そうなのですか。そうするとご飯を食べる前に、野菜を食べるといいですね」
「その通りだ。さらに、胆汁酸やコレステロールを自分にくっつけ、体外に排出する働きもある。ダイエットにもってこいの栄養素なのだ」
「悪玉菌の餌は?」
「タンパク質と脂肪だ。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がある。不溶性食物繊維は腸内にたまった毒物や不要物をからめ捕り排泄する。便の量を増やす働きもあり、腸内フローラのバランスを良く保つにはどちらの植物繊維も重要なのだ」
「食物繊維はどんなものに含まれますか?」
「どちらの食物繊維も含む食材はゴボウ、納豆、バナナ、豆類、イモ類、キノコ類に含まれる。水溶性食物繊維を豊富に含まれる食材は、海藻類、ゴボウ、キノコ類など。
オリゴ糖は善玉菌の喜ぶ餌だ。大豆製品、玉ねぎ、ゴボウ、にんにく、バナナ、リンゴ、アスパラガス、ヨーグルトなど。発酵食品も善玉菌の餌になる。味噌、納豆、しょうゆ、酢、鰹節、酒かすなど」
 善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸
「腸内細菌が水溶性食物繊維を発酵分解させることによ って短鎖脂肪酸が造られる。 腸内の食べ物を酸性にすることで、有害な菌の発生を抑える。

   短鎖脂肪酸の予防する病気
  • 大腸がんなどのがんの予防
  • 血糖の上昇を抑え糖尿病の予防
  • 便秘を改善
  • 過剰な免疫細胞を抑え、アレルギーや花粉症を抑える。
有害物質から腸を守る。

ピンコロで逝く方法5

2020-04-28 16:45:54 | ネコの本
4、腸の免疫力と腸内細菌の関係
「小腸の免疫細胞の数は体内全体の6割に及ぶ。外から入ってくるウイルスや細菌と戦っている。腸を制する者は病気を制すると言ってもいいだろう」
「腸はそんなに大事なのですか」「チョウだ」
「ダジャレ言っていてる場合でないでしょう。その要は?」「腸内細菌だ」
「腸内細菌はそんなに力があるのですか?」
「話変わるが、ゴリラとか闘牛は草しか食べないけど、なぜあんなに筋肉もりもりなのか?」
「えっ!筋肉はタンパク質で大きくなります。草にたんぱく質含まれているのかな。分かりません」
「草にわずかに含まれるたんぱく質を、腸内細菌で大きくするのだ。腸内細菌はそれぐらい力があるのだ」
「なるほど。説明お願いします」
「腸内細菌には大きく分けて善玉菌と悪玉菌がある。(日和見菌もあるが省略)善玉菌は小腸の免疫細胞を活性化させたり、酸を作り出し、その刺激によって腸の蠕動運動を促進する。一方、悪玉菌は腸内の腐敗を進め、有害物質を作り出すなど、体に様々な悪影響を与える」
「悪玉菌は体に悪い働きをするのなら、なぜ体の免疫が攻撃しないのですか?」
「いい質問をするね。悪玉菌もいい働きをするからだ。
 (悪玉菌の働き)
 悪玉菌がゼロではいけない。なぜなら体内の大腸菌は、O-157菌などの有害な菌が侵入した時、それをいち早く排除しようとする番兵のような仕事をする。0-157菌はすごく弱い菌で無菌状態でないと生きていけない」
「そうなのですか。衛生的にすればするほどこの菌は増えると言うことですか」
「その通り。徹底的に衛生状態を保っているところに発生する。例えば、学校とかレストランとかだ」
「意外ですね」
「新型コロナウイルスが蔓延しているときにこんなこと言うと怒られそうだが、衛生を徹底的になった現代人の悪いとこだ。そのため子供に食物アレルギーが多発している。昔はこんな子供はいなかった。どろんこ遊びし、いろんな菌を腸に入れていた。今はなんでも殺菌だ。まな板まで、殺菌剤が入ったプラスチックのまな板を使っている。こんなまな板で、刺身を切るといいと思うか?」
「きれいでいいのではないですか」
「馬鹿言っちゃいかん。刺身に殺菌剤が移り、腸内の善玉菌を殺してしまう。木のまな板を使うべきだ」
「なるほど」
「ただし、悪玉菌が増えてしまうと、善玉菌が減ってしまう。そうすると、腸内がアルカリ性に傾き免疫力を低下させる。また腸は老化する。腸のぜんどう運動が損なわれ便秘になりやすくなったり、タンパク質やアミノ酸を分解して、アンモニア、硫化物、アミンなどの有害な物質を作り出し、がんなどいろいろの病気を引き起こす」

ピンコロで逝く方法4

2020-04-27 15:06:56 | ネコの本
3、免疫力のシステム
「ノラ先生。免疫力のシステムを分かりやすく説明してください」
「簡単にざっくり説明する。その前に食べ物と腸と血液と細胞の関係を理解する必要がある。免疫の70%が集中する腸と細胞と血液の関係を理解しなければいけない。腸と細胞は血液でつながっている。全身は60兆個の細胞でできている。食べたものは小腸で消化され、栄養素になって血液を通して全身の細胞に運ばれて行く。この栄養素と酸素でエネルギーを作ったり、たんぱく質で血管や筋肉などを作る。さらに細胞内で発生するゴミを、血液を通して体外に運ぶのだ。これを代謝と言う」
「それと免疫とどう関係するのですか」
「この過程は重要なので、細胞の1つ1つに、血液に、腸に免疫機能が備わっているのだ」
「それぞれ簡単に説明していただきますか」
「細胞にはウイルスなどに反応するセンサーがあり、一斉に抗ウイルス物質が分泌される。さらに細胞内には解毒分解作用を持った酵素が存在する。これらがきちんと機能していれば、細胞の働きそのものを活性化する。そうすると免疫力が高まり、ウイルスやがんなどの病気を防ぐことができる」
「きちんと機能するかどうかのカギはありますか」
「それは毎日の食事と運動だ。食べすぎが大きな問題だ。食べすぎると細胞の機能がマヒし、多くの老廃物が出る。免疫力を下げる。ジョギングや散歩などの軽い運動は細胞の活性化に欠かせない」
「なるほど。昔から腹八分と言いますね。運動も免疫力を高めるのに重要なのですね」
「その通りだ。ここがキーポイントだ」
「ノラ先生。血液にはどのような免疫システムがありますか?」
「すばらしい生体防御システムがある。それは、血液の中の白血球にあるのだ。骨髄で作られる白血球は(免疫細胞)とも呼ばれている。 白血球は体の中を巡りながらがんやウイルスなどの異物をパトロールしてくれる。 白血球には、大きく分けて、細菌などのサイズの大きな異物を食べる(顆粒球)と、細菌より小さいがん細胞やウイルスなどにくっついて処理する(リンパ球)がある。リンパ球に属するNK細胞はすごい殺傷力を持ち、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけると即殺する。体には、がん細胞が毎日3千・5千個も発生するがNK細胞が元気なら増殖しない。逆に、NK細胞の働きが衰えると、新型コロナウイルスやがん細胞がみるみる増殖する。健康な人の白血球は、ほぼ顆粒球60%、リンパ球40%のバランスが保たれている」
「バランスが崩れるとどうなります」
「大変なことになる。病気のデパートになる」
「そうですか。どういう原因でバランスが崩れるのですか」
「いい質問だ。体が冷えたり、強いストレスや過労、不眠などが続いたり、鎮痛薬などに頼る生活が続いたり、運動不足の生活が毎日続くと、顆粒球の割合が上昇する」
「割合が上昇するとどうなりますか?」
「すると、細菌を殺す酸化力が強く出すぎて、臓器や血管などを痛め、動脈硬化やがんの引き金になってしまう。さらにリンパ球が少なくなるので、NK細胞の働きも鈍り、体は大変なことになる」
「腸の免疫機能はどうなのですか?」
「腸の免疫機能は絶大で要だ。腸の免疫機能が低下すると他の免疫機能にも大きな影響を及ぼす。だから腸の活性化が、体全体の免疫力を高めるうえで、最も重要になるのだ。これは詳しく説明する」

ピンコロで逝く方法3

2020-04-26 18:22:07 | ネコの本
2、心の持ち方と免疫力の関係
「ノラ先生。ピンピンコロリと逝く方法を教えてください」
「生活習慣病にならず、幸せに長生きすることだ」
「生活習慣病?」
「がん、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、慢性腎炎、肝炎など注意すれば防げる病気だ」
「どうすれば防げます?」
「食生活、運動、心の持ち方が関係する」
「食生活、運動はわかりますが、心の持ち方で長生きできるのですか」
「2016年に、日本とアメリカの13万6000人を7年間追跡し、発表された。生きがいを持っている人はあまり持っていない人に比べ、死亡リスクは20%低かった。カルフォルニア大学のコール教授は(ポジィティブな感情や、生きがいを感じることは長寿につながる。良い感情を抱いたり、人生の目的や意義を意識することと長寿とは相関関係がある)と言っている」
「へえ。なぜかな?」
「良い感情や生きがいを持って生活すると、免疫力を高めるからだ」
「免疫力?それは?」
「人間には病原菌などの外敵から体を守ってくれたり、かかった病気を治す強力な力を備わっている。それが免疫力だ」
「人間に備わっている免疫力ってすごいのですか?」
「強力だ。免疫細胞の一つである、NK細胞は毎日3000から5000のがん細胞を秒殺する力がある。それに今話題の新型コロナウイルスも殺す。がんにとっては最大の敵だ。その免疫力を利用した画期的な薬がオプチーボだ。ノーベル賞も与えられた。1年で1人いくらお金がかかると思う?」
「高いのですか?」
「1千万円ほどかかる。肺がんや皮膚がんに劇的に効く場合があるそうだ。腸内の悪玉菌の割合が多い人には効かないそうだ」
「腸内細菌が重要と言うことですね」
「腸内細菌と免疫力は密接な関係がある。それはあとで話す。免疫の働きは3つある。1つは(感染の防衛)であり、1つは(健康の維持)、もう1つは(老化・病気の予防)だ」
「免疫力が高い人が長生きし、ピンピンコロリと逝くわけですか」
「そうだ。おおきな病気にならないからな。免疫力は腸や細胞や血液に70%ある。残りの30%は人間の心にあると言われている。ストレスが大きく免疫力を低下させる。ストレスを減らすだけでなく、十分な睡眠、感動、笑い、読書、音楽、香り、犬猫を飼うなどで免疫力を上げ、病気を防ぐことができるのだ」