間が悪い。本当に私は間が悪い。幼い頃から間が悪い。
勇気を出して挨拶しても気付いてもらえず嫌になったほど。もちろん
挨拶だけの話ではありません。
土、日の教室、出店の後片付けを終えての昼過ぎ、明日にするか迷い
ましたが今日行ってしまおうと小1時間掛けて到着するとやってない。
定休日ではないのに営業していません。「またか・・・」意気込んで
いたり、合理的に動こうとすると高い確率でこうなります。メールで
愚痴ったら「人生はそんなもんさ。」との返事。
ほほう…他の人様もこういう事があると、もはや仔細は覚えていない
(一つすぐ思い出せるのは金沢まで行って…)が魂の底に沈み残って
いる無数の黒い想いの断片がゆらゆらと沸き立ち、ため息と共に蒼く
冷たい炎を吐き出す程に間が悪いんだぁ・・・。
と、ひねくれて完全に暗黒面に落ちようとしたその時、
木曽川を渡る橋に出ました。急に広くなった空。視線を西に向けると
沈みかけた太陽と犬山城のシルエットが目に入ってきました。車を
脇に停めて少し眺めて写真に収めます。
この風景を目にするために、写真に撮るためだったのだと想おう。
そう思ったら我が心で湧き立っていたものは再び底の方へ沈んで
いきました。