第84回センバツは21日、第1日第3試合で1回戦が行われ、ともに身長190センチを超える大型投手を擁する大阪桐蔭(大阪)と花巻東(岩手)が激突。大阪桐蔭が9-2で逆転勝ちした。
○大阪桐蔭9-2花巻東●
先発投手は、身長197センチで「浪速のダルビッシュ」の異名を取る大阪桐蔭・藤浪と、193センチの長身で「みちのくのダルビッシュ」と呼ばれる花巻東・大谷の両エース。大阪桐蔭は2点リードを許して迎えた六回、内野ゴロの間に1点返し、さらに2死一、三塁で笠松の2点適時二塁打が出て逆転。七回の主砲・田端の2ランなどで突き放した。藤浪は先制を許しながらも徐々に調子を上げ、五回以降は花巻東打線を3安打に抑えた。花巻東の大谷は11三振を奪うも、11四死球と制球に苦しみ、涙をのんだ。
大阪桐蔭・西谷浩一監督 普段は四球から崩れる藤浪が2四球と粘った。悪い流れの前半に我慢できたことが、反撃につながった。
花巻東・佐々木洋監督 大谷は球が浮いて本来の力ではなかった。四球や失策で点を与えていた。守りでリズムを作るうちの野球ができず、ただ悔しい。
★大阪桐蔭・水谷が負傷 大阪桐蔭の水谷友生也遊撃手(2年)が21日の花巻東戦の九回の打席で左頬に死球を受けた。臨時代走が送られ、九回の守備から交代した。患部が腫れているため、経過を見たうえで22日に病院で治療を受けるという。