そんな日曜日ですが、10/8より東京都美術館で開催の
『ターナー展』に行って来ました。
例によって、開館間もない9:50頃到着。
でも、家をでることはそれ程でもなかった雨が、
上野についた時には、雨粒がハッキリ判るほどの雨に。
上野駅から東京都美術館に行く間に、脚元がずぶ濡れに・・・orz。
参ったね。
ターナーのことは、寡聞にも知らなかったのですが、
イギリスの風景画の巨匠との事。
18世紀のターナーの当時、絵画といえば、歴史画が格上で、
風景画は一段下に見られていたと言うことですが、
ターナーによって、その地位は大きく向上したそうです。
当然、印象派などより時代はずっと前の人物で、
水彩画から絵画を始めた人のようですが、
絵のタッチは嫌いじゃないです。
その後、油彩画も始めたようですが、
水彩画のような油彩画なんですよねぇ。
淡い感じの風景画になっていて、良いです。
わずか26歳でロイヤル・アカデミー会員になるなど、
才能に溢れた人物だったようですが、面白いのが、
自分の出世などを結構気にしていた人物であったということ。
その為か、歴史上の人物、出来事をモチーフにした作品を描いて、
自分を誇示するような作品も有るようです。
晩年は、なんだか下塗りだけのような作品ばかり。
その頃には、展覧会場で作品を仕上げるような創作活動だったそうで、
下塗りだけに見える作品は、完成作品では無いんだと思います。
ただ、その為、一体何を描いたのかわからないものも。
なんだかなぁ。
夏目漱石も、イギリス留学時代に、ターナーの作品を目にしていたそうです。
「坊っちゃん」で、教頭の赤シャツが、瀬戸内海に浮かぶ島の松を見て
「ターナー島」 と名付けるシーンが有るらしいです。
それは、具体的にその作品を見てそう思ったのかは詳らかになっていませんが、
《チャイルド・ハロルドの巡礼―イタリア》も、有力候補だそうです。
確かに、一本の木が目立つ、作品でした。
※って言うか、「坊っちゃん」は読んだことが有るんですが、
※遠い昔で、そんなシーン、知らんかった。
今回も、音声ガイドを借りてしまいました。
今回のガイドは、辰巳琢郎さんでした。
でも、音声ガイドも、内容が良し悪しですねぇ。
残念ながら、今回の音声ガイドは、絵画の近くにある解説とさほど違わず、
辰巳さんには申し訳ないですが、音声ガイド無しでも良かったかなぁ・・・。
名称 | ターナー展 http://www.turner2013-14.jp/ |
---|---|
会期 | 2013年10月8日(火)~12月18日(水) |
会場 | 東京都美術館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生1300円、高校生800円、65歳以上1000円、中学生以下無料 |
開室時間 | 9:30~17:30(但し、金曜日と10月31日、11月2日、3日は20:00まで) *入室は閉室の30分前まで |
休室日 | 月曜日(ただし10月14日、11月4日、12月16日は開室。10月15日、11月5日は閉室) |
巡回展 | 2014年1月11日(土)~4月6日(日) 神戸市立博物館 |