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森アーツセンターギャラリー 『テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢』

先月1月25日から開催しているラファエル前派展。
この土日に都合が付きそうだったので、
行こうと思っていたんですが、大雪が降って断念。
(断念して、正解だったけどね)
と言う事で、日曜日と明日の祝日の間だったので
休みを取っていた今日に予定を変更してGOしてきました。

正直、ラファエル前派と言うのは知りませんでしたが、
行ってみて、良かったですね。
自分的には、やっぱり印象派が好きなんですが、
印象派とは、異なる美しさが作品に見られました。
印象派の場合は“キレイ”とか“美しい”なのかもしれませんが、
ラファエル前派の場合は、それに“官能的”と言う言葉も
付け加わるような気がします。
有り体に言えば、ある意味エロティック。
そんな感じがしました。

まずは、ポスターにもなっている、
ジョン・エヴァレット・ミレイの《オフィーリア》。
これは、ハムレットのシーンの一部を絵画として描いたものなんですが、
写真みたいに、細かいところまで描写されています。
細かいところまで、きちんと正確に描くというのが、
ラファエル前派のポリシーらしいんですが、いやぁ、
本当、細部までキレイに描かれています。

また、これもポスターになっていますが、
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの《プロセルピナ》。
モデルはロセッティの盟友であるウィリアム・モリスの妻の
ジェイン・モリス。
ロセッティとジェインは親密な関係だったそうで、
ある意味ジェインは冥府に囚われた“プロセルピナ”の様と言う
主題が描かれているとのこと。
なるほどねぇ

あと、これもロセッティの作品なんですが、
《見よ、我は主のはしためなり(受胎告知)》と言う作品。
タイトルの通り、受胎告知を描いた作品なんですが、
ある意味、びっくりですね。
19世紀なので、もう中世ではないんですが、
かなり非難を浴びたそうです。

それ以外にも、色々と、興味深い作品が多数。
勉強になりました。

展覧会自体は問題ないんですが、一つ苦言を呈させてもらうと、
森アーツセンターギャラリーは、商業主義過ぎ。
52Fのフロアにはコインロッカーが無く、
有るのは、3Fのエントランスだけ。
しかも圧倒的に数は少ない上に、美術館で一般的な、
コイン返却式ではなく、普通に有料のコインロッカー。
ちょっと酷いと思いました。
同じ私立の美術館である、サントリー美術館は、
ちゃんとたくさんコインロッカーがあるし、
しかも、コイン返却式ですからね。
森ビルグループの商魂(?)を感じます。








名称テート美術館の至宝
ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢
http://prb2014.jp/
会期2014年1月25日(土)~4月6日(日)
会場森アーツセンターギャラリー
当日観覧料一般1500円、大学・高校生1200円、4歳~中学生500円
※「ザ・ビューティフル」展(三菱一号館美術館)と相互割引を実施。詳しくはHP参照
開館時間10:00~20:00(※1、2月の火曜日は17:00まで)いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日期間中無休
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