と言うことで、今週火曜日に開幕して以降、
入場待ちの行列が絶えない『鳥獣戯画展』に
昨日(2015/05/01)行ってきました。
去年の『台北國立故宮博物院展』の時も、
『翠玉白菜』人気で、180分もの待ち行列が発生していましたが、
夕方になると、一気のその待ち時間が短くなるという
情報もあったので、その時は、金曜延長開館日の夕方に
行きました。
ですが今回の『鳥獣戯画展』では、昨日時点で
まだ開幕3日目ですが、甲巻観覧については、
閉館間近まで常に60分近い待ち時間の情報。
一方、逆に、その待ち時間が大体常に60分前後と、
120分とか180分とか激烈な待ち時間ともならない
ようだったので、平日に行くことにしました。
5/2~5/6のゴールデンウィークに本格突入したら、
行列が尋常じゃなくなりそうですからね。
行ってみると、まずは入場待ちの行列。
事前にtwitterで「60分ほどの入場待ち」と言う情報を
得ていたので、それは折込済。
入場待ちの行列については、時間帯により、
長短有るようです。
昨日は天気がよく、日差しも強かったので、
日傘が貸し出されていました。
加えて、途中、給水所があったりと、
トーハク側も、日差しの中での行列対策を
していたようです。
何となく、ちょっとづつ行列は進み、
予想よりもちょっと長い70~80分くらいで、
やっと入場!
入場待ちがあるので、さぞかし中も混んでいるだろうと思ったら、
全然混んでいませんでした。
むしろ空いていると言っても良いくらい。
完全に、鳥獣戯画を見る観客のフローコントロールですね。
逆に言えば、鳥獣戯画以外の展示物は、ユックリと見ることが出来ます。
鳥獣戯画以外にも、見どころはいっぱいありました。
高野山伝来の《重要文化財 子犬(こいぬ)》や
《重要文化財 神鹿(しんろく)》、《重要文化財 馬》はリアル。
特に、子犬は、リアルというか、可愛いというか。
コロコロした子犬らしい風貌で、愛らしいです。
あと興味深かったのは《重要文化財 白光神立像》。
色々な神様の像を見たことはありますが、
この様な白い神様の像は初めて。
まさに『白光神』。
元々はヒマラヤの神様らしく、白いのは雪山を
象徴する姿なのだそうです。
あとはやっぱり、鳥獣戯画ですね。
甲乙丙丁のうち、甲巻が60分位の待ちで、
残りの乙丙丁は、若干の人だかりはあるものの、
大体流れている感じ。
で・す・が、その鳥獣戯画に行く前に、
鳥獣戯画の巻物から切り離され掛軸などになった、
断簡の展示があります。
巻物にはなっていませんが、基本は鳥獣戯画。
ある場面が切り取られているわけですが、
雰囲気は十分に伝わります。
それにしても、鳥獣戯画は甲乙丙丁で全然違うんですね。
書いた人、時代が異なるので、当然といえば当然なのかも
しれませんが、勉強になりました。
実は、正直に告白すると「鳥獣戯画って何?」と言う
感じだったんですが、この絵を見て「これかっ!」と。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/8d/04055fb14b5185fa8097f2fc2cd4f0c5.jpg)
たぶん、鳥獣戯画ではこの場面が一番有名ですよね。
ちなみに、会場内は当然写真撮影禁止。
ではこの写真が何故あるのかと言うと、
実は、本館特別1室で、今回の『鳥獣戯画展』を記念した
『鳥獣戯画と高山寺の近代-明治時代の宝物調査と文化財の記録-』
と言う特別展示が行われていて、そこに、
明治時代に鳥獣戯画を模写したものが展示されているから。
模写の模本は、撮影可なのでした。
模写と言っても、そのクオリティは高いので、
本物は平成館で見て、その後じっくりと細かいところまで、
こちらの本館で見るということも出来ます。
甲乙丙丁何れもそれぞれの味わいがありましたが、
かなりバイアスがかかっているかもしれませんが、
甲巻が、一番、登場する生き物が活き活きとしていて、
絵自体も、見事に描かれていたような気がします。
鳥獣戯画も良かったですが、その他の展示物にも、
国宝があり貴重なものが多くて、並んだ甲斐がありました。
名称 | 鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─ http://www.chojugiga2015.jp/ |
---|---|
会期 | 2015年4月28日(火)~ 2015年6月7日(日) |
会場 | 東京国立博物館 平成館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料 |
開館時間 | 9:30~17:00 (ただし、会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝休日は18:00まで開館) ※何れも入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日 (ただし5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館) |