一か月ほど前の4月14日から東京都美術館で行われている
『プーシキン美術館展』に行って来ました。
事前に“混む”と言う情報と、“空いている”と言う情報があり、
“混んでいたら嫌だなぁ”と思いながら行って見ました。
会場到着は、10:10a.m.頃。
行って見ると、入場待ちの行列は見えません。
どうやら(どちらかと言うと)“空いている”の方に、軍配の様です。
でも、ガラガラと言う事は当然あり得ず、
作品が人の頭で見えないと言う事が無いと言う程度の空き具合。
まぁ、リアルにガラガラだと寂しいので、丁度いくらいですかね。
実は、今回、展覧会を見る前に、プーシキン美術館の館長さんの
講演を聞いていたので、なんとなく事前の知識がありながらの観覧です。
モネの《草上の昼食》が、一番の見どころなのは間違いないのですが、
それ以外で、興味深かった作品をいくつか。
まずは、ジャン=バティスト・マルタンの《ナミュール包囲戦、1692年》
1692年に、ルイ14世のフランス軍がオランダ軍の守るナミュールを陥落させた
戦いを描いた作品なのですが、描かれているお城が、五稜郭などで見られる、
星形要塞なのが興味深いですね。
五稜郭の形状は、元々西洋から取り入れたので当然なのですが、
改めてみてみると、興味深いです。
それと、この作品は、ナポレオンの妻である皇后ジョゼフィーヌが
所有していたそうです。
フェリックス・フランソワ・ジョルジュ・フィリベール・ジエムの
《ボスポラス海峡》ですが、遠景にアヤソフィアか、スレイマニエ・モスクの
ドームが見えます。
旅情を誘う作品です。
ウジェーヌ・ルイ・ガブリエル・イザベイの《ムーア式の入口》ですが、
アフリカの様子を描いた作品なのですが、光がまぶしいです。
明るい!
ルイジ・ロワールの《パリ環状鉄道の煙(パリ郊外)》ですが、
なんか、3Dっぽく見えません?
絵の前で左右に動くと、なんか、絵の見える角度が変わる気がするんですよね?
たぶん、気のせいですけど(笑)
エドゥアール= レオン・コルテスの《夜のパリ》は、
店の窓から漏れる灯りの表現が秀逸。
本当に光っている様に見えます。
アルフレッド・シスレーの《フォンテーヌブローの森のはずれ》ですが、
なんかあんまりシスレーっぽく無いですね。
シスレーは、もっと明るくて、気持ちいい絵を描く人だと思うんですが、
これは、そう言う感じとはちょっと異なる印象です。
アンドレ・ドランの《港に並ぶヨット》は、なんかポップ。
可愛い感じの作品です。
いやぁ、何れも日本人が好みそうな、絵画ばっかり。
見どころばっかりです。
今回の音声ガイドは水谷豊さんでしたが、会場内が混雑していたら嫌だったので、
回避してしまいました。
その代りと言っては何ですが、2300円の図録を思わず買ってしまいました。
いやぁ、良かった。
例によって、会場の最後には撮影スポット。
ルソーの作品を模したパネルです。
大型のものと
小型のものの
二つもありました。
こちらは、いつものように入り口横のパネル。
《草上の昼食》推しですね(笑)
次回展は、藤田嗣治展。
藤田の絵は一種独特で、実はあんまり得意では無いんだけど、
勉強にもなるし、行こうかな。
名称 | プーシキン美術館展 ─ 旅するフランス風景画 http://pushkin2018.jp/ |
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会期 | 2018年4月14日(土)~7月8日(日) |
会場 | 東京都美術館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生・専門学校生1300円、高校生800円、65歳以上1000円、中学生以下無料 |
開室時間 | 9:30~17:30(※金曜は20:00まで) ※入室は閉室の30分前まで |
休室日 | 月曜日 ※ただし、4月30日(月・休)は開室 |