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国立新美術館 『至上の印象派展 ビュールレ・コレクション』

東京マラソン開催日の今日、敢えて、都内に出てみました。
バレンタインデーから、国立新美術館で開催の
『至上の印象派展』です。

今回の展覧会企画の元となっている
“ビュールレ・コレクション”については、
正直、全然知りませんでした。
でも、やっぱり『印象派』は日本で人気なんですねぇ。
大混雑と言う訳ではありませんが、まぁまぁの混み具合。
見にくい程でも無いので、丁度良い位と言う感じでしょうか。

いつもの如く、開場間もない10:15頃の到着。
途中、東京マラソンが始まり、観客動員中のエリアを通って
来ましたが、まぁ、なんとかなりました。

(これも)会場に行って知ったのですが、
ビュールレ・コレクションは、エミュール・ビュールレと言う
実業家が一人で集めたコレクションだそうなのですが、
2008年、武装強盗が入り、
ポール・セザンヌの《赤いチョッキの少年》
エドガー・ドガの《リュドヴィック・ルピック伯爵と娘たち》
クロード・モネの《ヴェトゥイユ近郊のひなげし畑》
フィンセント・ファン・ゴッホの《花咲くマロニエの枝》
の4点が、盗まれると言う事件が発生。
2012年までに、4点とも無傷で回収に成功し、
今回の展覧会に来ているのですが、
(施設としての)ビュールレ・コレクションの警備に問題がある
と言う事になり、2015年(施設としての)ビュールレ・コレクションは閉館。
2020年にチューリッヒ美術館に移管する運びに。
2015年から2020年まで5年もあるので、それまでの間、
(コレクションとしての)ビュールレ・コレクションは、
世界を巡回して、展示されると言う事になっているそうです。
今回日本に来たのは、その世界巡業の一環だそうです。

一番の見どころは、ポスターにもなっている
ピエール=オーギュスト・ルノワールの
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》じゃないですかね?
ブリジストン美術館にある同じくルノワールの
《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》も
中々カワイイ少女画ですが、これは、まさに美少女と言って
良いですね。
第二次世界大戦の際は、ナチスに没収されていたそうなのですが、
戦後の1947年、モデルであった、当時74歳になっていた
イレーヌ・カーン・ダンヴェール本人に返還されたのち、
競売で、1950年にビュールレ・コレクションに入ったそうです。

あとは、先にも記した盗難騒ぎに遭った
セザンヌの《赤いチョッキの少年》。
これは、描かれている少年の左腕が長すぎるんですよねぇ。
他方、同じセザンヌの《庭師ヴァリエ(老庭師)》ですが、
これって、完成しているんでしょうか??
なんか、まだ未完成みたいにも見えるんですが・・・

ゴッホについては、私は《日没を背に種をまく人》に着目。
ゴッホの作品は、日本の浮世絵の影響を受けているものが
いくつかあるんですが、この作品も、浮世絵があると言われています。
真ん中を横切る梅の木は、歌川広重の浮世絵《亀戸梅屋舗》の
影響ですよねぇ。

その他では、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの
《コンコルディア習作》
作品自体も良いんですが、これの額縁が気になりました。
野菜や果物などが沢山描かれていました。
絵画って、額縁と画本体の両方で作品と聞いたことがあるんですが、
この額縁もそうなんですよね?

会場の最後のセクションは撮影可能エリア。
とは言っても、一点しかありませんでしたが。
モネの《睡蓮の池、緑の反映》です。

(クリックで拡大)








名称至上の印象派展
ビュールレ・コレクション
http://www.buehrle2018.jp/
会期2018年2月14日(水)~5月7日(月)
会場国立新美術館 企画展示室 1E
当日観覧料一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料
※3月18日(土)、19日(日)、20日(月・祝)は高校生無料観覧日。(学生証の提示が必要)
開館時間10:00~18:00
(毎週金・土曜日、4月28日(土)~5月6日(日)は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日毎週火曜日(ただし5月1日(火)は除く)
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