東京オトナ大学。
今年もありました。
今年の講演会は、映画作家河瀨直美さんで
「映画に生きる美しき日本」
世界と繋がるユニバーサルな日本文化の創造をめざして
と言う講演。
まず目に付いたのは、映画“監督”ではなく
映画作家と言う肩書き。
作家と言う言葉を使っているのは、
作品を生み出すということに拘っているからですかね。
なんかそんな気持ちを感じつつ、河瀬さんの講演が始まります。
今日、奈良からやってきたそうで、午前は息子さんと、
唐招提寺などを巡ってきたという話から始まります。
「お母さんなんだな」と言う表情が垣間見えるエピソードです。
そんな感じで話が進むと、
いま河瀬さんが年に2~3本位づつ撮っているという、
地元奈良の地域住民に視点を当てた映像が流されます。
既に20本くらい撮ってストックがあるそうですが、
その中でも、最初の作品です。
この当たりまでの河瀬さんの言葉で注目したのは、
「豊かさ」と言う言葉。
いま現在、「豊かさ」と言うと経済的な点に重点が置かれがちですが、
実は「豊かさ」にはそれ以外(心の豊かさとか)もあるということ。
まぁ、一般にも語り尽くされた視点ではありますが、
映像と河瀬さんご自身の語りで聞くと、
また、違う印象がありましたね。
染み入る感じでした。
もう一つが、いまや人気女優となってしまった、
尾野真千子さんのデビュー作品『萌の朱雀』の映像が
流されます。
実は不勉強で、尾野真千子さんのデビュー作品が
『萌の朱雀』であるということ自体は知っていましたが、
見た事はありません。
なので、ストーリーも知らなかったのですが、
今回初めて、超あらすじを知ることが出来ました(苦笑)。
って言うか、ここで五新線の言葉を聞くとは・・・。
まぁ、作品を見た人であれば、当然、五新線が
その舞台であることは周知なのですが、
あの有名な未成線が舞台であったとはね。
この件で私が気になった言葉・主題は、
家族とか人の繋がりですかね。
『萌の朱雀』は家族離散の話と言われることが
多いそうですが、そんな事を描こうと思った訳では
無いそうです。
一番目の映像作品でもそう言う事を描いているようでしたし、
河瀬さんは、人とか、心とかを描いているんですね。
これまでの講演は、
JAXA宇宙科学研究所の川口淳一郎教授、
サイエンスライターの竹内薫氏、
東レ経営研究所特別顧問の佐々木常夫氏、
数学者・作家・お茶の水女子大学名誉教授の藤原正彦氏と
講師は男性ばかりでしたが、
今回、初めて女性講師な訳ですが、
やはり、話の組み立てがけっこう違いました。
今まで四回の講師の人は、学者であったり、
サイエンスライターであったり、経営者であったりと、
理詰めで物事を進めるタイプの人達でしたが、
今回初めて、理詰めというよりも、情緒的な要素が
大きい感じの形。
そういう意味では、
講演内容も(決して批判的な意味ではなく)
エモーショナルな内容でちょっとまとめにくいのですが、
心に染みるという意味では、中々興味深い講演でした。
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