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東京サピアアカデミー 大石学氏講演会 『江戸から見る東京の未来~「平和」「リテラシー」「笑い」~』

2023年11月3日文化の日!

何故だか今年は、
11月なのに夏日に迫るような気温です。
まぁ、暑っついですっ🥵
地球温暖化の影響ですかねぇ。
ヤバいですね。

さて、そんな文化の日ですが、
コロナ禍で行われなくなってしまっていた、
『東京オトナ大学』が『東京サピアアカデミー』として
4年ぶりに開催されたので、行ってみました!

講師の大石学氏は、ドラマなどの時代考証をされている方で、
最近だと映画の『レジェンド&バタフライ』や、
アニメの『るろうに剣心』の時代考証を担当されたそうです。
映画で時代考証を行うのは当然だと思うのですが、
アニメで時代考証をしているとは思いませんでした。

世の中的には、“明治新政府の成立によって、
前近代的な徳川の世が終わって、
日本は近代化されていった”という理解が一般的な
感じがしますが、「実は、そうでもないんですよ」
というのが、今回の講演のテーマ。

確かに、最近、“実はすごいぞ江戸時代”という感じの
話を聞くことが多くなってきましたが、
ちゃんとした歴史的な背景があって、
そういう話が出てきているんですね。

冷静に考えてみて、
時代劇で高札が出てくるシーンが時折ありますが、
その頃の庶民が文字を知らなければ、
そんな高札なんて、意味ないんですよね。
だって、読めないんだから。
という事は、少なからぬ庶民が、
高札に書かれた文字を読むことが出来て、
且つ、その内容を理解できたという事に
他ならないんですよね。

それ以外にも、
今回の講演会で言われて「あっ!」と思ったのが、
最近の時代劇では、チャンバラシーンが、
めっちゃ少ないということ。

これは、江戸時代においては、
武士が正当防衛以外の目的で勝手に抜刀するのは、
幕府によって厳しく取り締まられていたという事実を
ドラマに反映させたものらしいです。
大石氏は、脚本にチャンバラシーンが書かれてくると、
「これは良く無いです」と言って突っ返すと
おっしゃってました。
ビックリです😲

それらの話は、別に荒唐無稽な話であるとか、
あるいは、ある種の人たちが勝手に主張しているわけではなくて、
当時、日本を訪れていた欧米諸国の人たちが
書き残した記録によって、確認できる事実。
だったら、昔の教育もそれら事実に基づいて
行ってくれれば良かったのにと思ったりもします。

そのほか、世相を風刺した狂歌の話などもあったんですが、
狂歌が成立するには、その裏の意味を理解できる程度の
教養が必要な訳で、江戸の頃に、狂歌がちゃんと成立していた
という事は、それを理解できる教養が、巷の人に十分にあった
という事でもあると言っていました。

江戸時代。
興味深いなと思いました。
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