おみてん(おみせのてんしゅ)

通販のセールだとか配信だとか読書だとか何か食うだとかやってる事を色々と。

年金制度改正法か

2022年03月04日 17時44分03秒 | ニュース
少子高齢化に歯止めがかからない状態で、高齢者の働き方などの改善の為、というが…
そもそも少子高齢化への対策をまずしよう、という発想はないようだな。


 

具体的には
  1. 被用者保険における適用範囲の拡大
  2. 在職中における年金受給の仕組みの見直し
  3. 受給開始時期における選択肢の拡大。
  4. 確定拠出年金における加入可能要件の見直し
この4つだが、一つ一つ解説していくか。


・被用者保険における適用範囲の拡大
今は従業員が500人を越える企業の場合は、パートやアルバイトなどの短期で働く労働者でも年金や保険などに加入する必要がある。
それが2022年の4月から従業員100人を越える企業、
2024年の10月から従業員50人を越える企業もそれぞれ年金や保険への加入義務が出る。
…最初は今年の4月からだな。働き口によっては対象になりうるかも知れんな。

後、さり気に加入の条件が1年以上から2か月を超える場合になっている。
短期バイトが同じ場所で2か月以上働く場合は年金や保険に加入させなければならないようだ。
…パートやバイトの給料が減るんじゃないのか?

そしてこれは5人以上の個人事業所はもともと一部の事業に加入義務があるが、これに弁護士・弁理士や税理士などの「士業」と呼ばれる業種も加わるようだ。


・在職中における年金受給の仕組みの見直し
在職老齢年金制度というものがある。
これは会社から貰っている賃金と貰う年金の合計が一定額以上の60歳以上の者に適用される、一部あるいは全部の年金支給を停止する制度の事だ。
そして今回の改正で、このうち60~64歳への在職老齢年金制度の超過額が月額28万円から月額47万円になる。
つまり、今までは賃金と年金が合わせて28万円を越える場合、その超過分は支払い停止になっていたわけだが、それが47万円になる。
元々65歳以上は賃金+年金が47万円を超えないと超過分の支払い停止が適用されないので、関係はない。
60歳~64歳には朗報…なのか?そもそも年金は65歳からだろう。

そしてこれに合わせて「在職定時改定」と呼ばれるものが新設される。
今までは年金被保険者…つまり年金を払う者が退職などでその支払う資格をなくすまでは年金額は改定されなかったが、これが65歳以上かつ在職中の年金受給者を対象に改定される。
…65歳以上の働いている者には年金額が増額されるかも知れない、という事で朗報かも知れんな。


・受給開始時期における選択肢の拡大
今の制度では60歳~70歳のいつにするかで受給額が変わっていたが、この範囲が75歳までに延長される。
60歳~75歳のいつにするかを決められ、その決めた場所でそれから貰う額が増減する。
また、60歳~64歳までにした場合の受給額の減額が若干抑えられる。
…一応の増額なのだろうか。


・確定拠出年金における加入可能要件の見直し
年金とは別に企業型DCやiDECOなどの個人型DCのような、自分で積み立てておく年金があるが、それに関する見直しだ。
いくつかあるが、

●確定拠出年金の加入年齢の引き上げ(2022年5月から適用)
このDCにはそれぞれ加入年齢…というか「この年以上の方は入れません」という決まりがあるのだが、これが2022年5月から
企業型DCは65歳未満から70歳未満に、
個人型DC(iDeCo)は60歳未満から65歳未満になる。

●確定拠出年金の受給開始時期等の選択肢の拡大
先述した公的年金の受給開始時期の選択肢の拡大にあわせて、
2022年4月以降にはこれら確定拠出型年金の上限年齢も75歳まで引き上げられる。

●中小企業向け制度(簡易型DC、iDeCoプラス)の対象範囲の拡大(2022年10月から適用)
「簡易型DC」とはDCを中小企業向けに設立手続を簡素化したもので、少ない事務負担で簡単に企業年金を導入できる。
「iDeCoプラス」とは企業年金の実施が困難な中小企業の従業員を加入させることで、従業員の掛金に追加して企業が掛け金を拠出できる制度をさす。
これらの実施対象企業が「従業員100人以下規模」から「従業員300人以下規模」に拡大される。

●企業型DC加入者の個人型DC(iDeCo)加入の要件緩和(2022年10月から適用)
少々複雑だが、企業型DCの加入者は、その企業が掛ける金額の上限が55000円から35000円に引き下げた場合のみ、個人型DCに加入できなかった。
だが10月からは限度額を越えず、かつ企業型DCとの合算をネット等で確認できるようにすれば、企業側が上限を下げなくても個人型DCに加入できるようになる。
少々複雑だが。


 
あまり規模の大きくない企業に勤めるアルバイトやパートなども、場合によっては支払う保険料・年金の分給料が減る事になるな。
その分高齢者への補填につながる、というと聞こえはいいが…今でも復興財源に年金の一部を充てているようだからな。


さて、ではニュースを。今回は…先週の僕だな。


厳重注意されたらしいが…まあ理解はできるな。

 
国会の場で議員が寝たり罵倒したりもあったからこの手の話は当たり前だと思っていたが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする