「母・ふじ」と、「子供を信じて見守る」こと。

仕事をやめたあたりから～
朝ドラを観るようになって・・・

朝ドラの「おかあさん」キャラって、
だいたいみんな素敵なんだけど、

今回の、「花子とアン」でも
室井滋さん演じる母・ふじが
わたし、とっても好き～（演技もうまい）

穏やかで優しくて、子供のことすごく思ってる。
自分の気持ちはさておき、
行商をしている夫にも、子供たちにも
行きたい道を行かせてあげようと
黙って見守る姿が日本人的。
就職のことも、見合いのことも、口を出さず
仕事をしながら「ほーだね～」とのんびり相槌を打ってる。

私の母もそういうタイプかな・・・
（ちょっと違うか）


そして、おじいやんもまた穏やか。
「・・・そうさなあ・・・」が口癖。
このおじいやんだから、この母なんだーと思うし
だから行商人との結婚も許してくれたんだ。

このあったかい感じ、が子供たちを育てたんだと思うな。


子供を育てる、ってホントに責任重大だと思う。
子供は、まっさら。
教えてあげないことは何もわからない。
これは良いこと、これは悪いこと。
朝起きたらおはようございますと言って
外で誰かに会ったらこんにちはと言うのよ。
何かしてもらったら時はありがとう、ね。

子供が悪さをしたら、
それが悪いと教えてあったのかを考える。
教えていないことなら、叱らずに教える。
そんな小さなことを毎日毎日繰り返して
一人の人間が出来上がる。

・・・当たり前すぎて、うっかり忘れそうなことだけどね。

まっさらな頃に教えてもらったことは
そういうもんかとすんなり実行できる気がする。

・・・そんなことを考えながら
日々子育てをしていたな、って思う～


子供に優しいのは、よいこと。
でも、相手による。
相手が未熟なのに、一人前に扱うのは危険。
子供が威張ってる家庭は、私は好きじゃないな。
そうなるまでに、どんな日々を過ごしたのか
戻れるなら戻って、やり直したいと思う。

「怖い人」は、いた方が良い。
だって社会に出たら、そんな人ばかりあちこちにいるし
世の中には序列があって
上になればなるほど責任は重く
その分、つまんないことは下っ端がやる。
威張ってる人も昔は下積みがあったんだ、と思えば
なにくそでやっていけるさ。

うちは、厳しいと思う。
でも、甘いとも思う。
そのさじ加減は、言わなくてももう
子供自身がちゃんとわかってて
コレをやったら親は怒るな、って予測するから
ほとんど親には怒られない。
（この頃は逆に、たまに子供に怒られることも・笑）

うちで一番偉いのは、お父さん。
お父さんがいてくれるから、
こうして平和に暮らしていける。
多少理不尽なことを言ってくれちゃっても、
余りあるくらいお父さんは立派な人だと
本心から思うし、いつも子供の前でも言ってきた。

それを小さい頃にどのくらいわかっていたかは別として
この頃、家族で飲むと
社会人二年目の長男が下の二人に
「いいか、話聞いとけよ。お父さん、ホントにすごいから」
なんて言ってるのを聞くと
彼も会社で苦労してるんだなーとわかるし、
夫の昔の苦労話を聞いて、
今の自分と同じだと感じてるようだ。

これから先もこのままで、三人ともが
一人前の社会人として立派にやっていけるのか
不安がないといえば嘘だけど
きっとやっていけるって信じてあげられる。

娘、内定もらいました。
まだそこに行くかどうか・・・
自分のやりたいことと、
仙台に住みたいという条件との兼ね合いで
いっぱい悩むことになると思う。
がんばれ！


子供のために、あまり何もかもしてあげるのは
よくないと思う。
してあげた分の、感謝を強要する私（笑）。
駅まで、さんざん送り迎えしてあげながら
「免許取ったら、飲み会の送迎よろしくー」あるいは
「年取ったら、病院に乗せてってもらうからね」と
ちょいちょい口にして、恩を貯金する。そして
「ありがとう」と、車を降りる時には必ず言う息子。
そのことに満足して、ほっこりする。

親は子供を、子供は親を、
自分の所有物のように思うことなく
一対一の人間として尊重しあう関係でいたい。

小さいころは、いちいちすべてを教えたけれど
ブレない柱が一本ド～ンとあったら
後は自分で良し悪しを判断できる人になる。

子供を信じる、ことは親の務め。
それに子供が応えてくれるかどうかは定かでないが
少なくとも信じることが出来る、
親でいたいし、子供であってほしい。

送り迎えの恩、と同じく
愛情も、与えた分返してほしい！（笑）
（愛される人間、としての親でありたい）

「う～ん・・・」って部分もあるにはあるけど
私の母も、おおむね、尊敬できる人です。

（とりとめもなく・・・思いつくままに綴りました）



そういえば・・・
このドラマで初めて、Ｎ間由紀恵を
綺麗～って思った！！
立ち居振る舞いやしぐさも優雅ですてき～
あんな環境に嫁いでも、
負けずに自分を貫く高貴さが気持ちいい！


以上。（笑）