以前からいろいろと思うところがあった「あの曲」について
ようやく書いてみようと思います。
検索にかからないかな？
（私の個人的な考えであって、もしも、通りすがりのファンの方を
悲しませるようなことがあっては申し訳ないので
お友達限定で読んでいただきたい・・・という自己チュー）ということで
・・・・タイトルは「千」としておきますが
そう、昨年大ヒットした「ＳンノＫゼニＮッテ」を
シルキーでこの頃歌っているのです。
発端は７月。
友人が所属するある会合で、同タイトルの本を読むのだけれど
歌があったらすてき
ということで独唱を頼まれたので、思い切って歌わせていただいたのです。
実は私も「流行ってるものが嫌い」なタチでして（笑）
この曲はあまり好きではありませんでした。
「ゲップ状態」とも言いますか・・・・
ブレイクする前に、娘の中学の合唱部が何度か歌っていて
初めて聞いたときは、「お墓」という歌詞のシュールさに驚き
内容としては共感に近いものを感じたのですが・・・。
でも、曲の魔力というか、この曲はやっぱり人の感動を誘うのです。
この曲を聴いて涙ぐむ人を、何度見たことか。
誰しも愛する人が他界してしまう経験を持ってるので
その時の感情とリンクしやすい、ということ。
実際、私が歌った時も「よかった」と言っていただいて・・・
あれはきっと歌唱がというより、曲の力が大だと思います。
（生の魔力、っていうのもありますし）
それから、この曲って、なぜか
歌をやってる人にはウケが良くないような気がしてました。
何度も書いてるように、クラシックの人はポピュラーが嫌いですから（笑）。
それに、歌い手であるＡさんがビジュアル的にナイスなので
嫉妬心もフクザツに絡み（？）
なんであれがヒットするの、あまり上手じゃないのに
みたいな～
（・・・仲良くしましょうよ
爆）本番前に、声楽の先生に多少レッスンしていただきたかったのですが
なぜか言い出せませんでした。
「今度“千”を歌うことになって・・・・」みたいな話はしたのですが
「あっそ。」と（爆）←イメージよ、イメージ
いつもとテンションが違うので、先生もお嫌いなのかなーなんて思いまして。
そうそう。
お友達のブログでは、歌詞の内容について違和感がある、と
それについてのやり取りが多かったのですが
不信心な私には、読ませていただいて初めて知ることばかりで
不思議な感覚を覚えました。
私は、風や星や雪になって
あなたを見守るよ。。。という歌詞は好きです。
前から、お墓には入りたくない～と思っていたのです。
だって、暗くてなんかジメジメしてそうじゃないですか～
それに、夫が先にいてくれたらいいけど、私が先に死んだら、
見たこともない彼のご先祖様と一緒なワケでしょー？
（・・・と言ったらちーぼーに、“何言ってんの
ソレを言うならアナタの後から来る見知らぬ嫁とか拒めないのよ
”と返されたので、それもそうかと思ったけど）
お墓より、小高い丘にでも灰を埋めてもらって、
大好きな桜の木でも植えてもらってさ～
（・・・根付かすに枯れたら悲しいけど）
花が咲いたら、みんながその下で私をしのんで花見でもしてさ
（ホントは海に撒いてもらうのもいいけど、
そんな人ばかりが増えたら、海水浴したくなくなるじゃん？）
・・・そういうのがいいな、って思ってるの。
川柳だったか、短歌で読んだことがある。
“あなたがここにいないのはわかってるけど、
手を合わせるところがないからココに来てしまうのよ”みたいなの。
私も、信仰を持たないので、死んだらどうなるとか考えないから
ただ、魂はお墓にはないんだろうなという感じはしてる。
父なんかはきっと、サザエさんのご先祖様のように
その辺に浮かんで私をこっそり見てる気もするし・・・
私も子供たちをそうやって勝手に見守りたいなと思う。
夏に会合で歌ったこの曲を、つくばで歌ったバンドがあって
それに影響を受けたのかどうなのか、
この前のクリコンに向けて、メンバーが簡単にアレンジしてくれた。
聞いてくれる人たちの、心に響く歌だと思う。
もちろん、好きな人も嫌いな人も、
まだつらくて聞けない人もいるだろうけど・・・・。
「心に届く」は、上手い下手だけじゃなく、曲の力もある。
それに、素晴らしい演奏だけが人の心を動かすんじゃなくて
「その人にとって」いい音楽なら、
それはそれで、紛れもなく「いい音楽」だと思うし。
自分はまだ「素晴らしい演奏」は出来ないけど
「誰かにとっての」いい音楽、なら
時々もしかして偶然にお役に立つ日もあるんだなって
「千」を歌ったあとに方々から
お褒め（社交辞令）の言葉をいただいて
うれしくうれしく、受け止めた。
そして、これからも歌って行きたいと思いました。
