aCappella好き♪

どこまで手を貸せば良いものか?



義母は刺し子に夢中。

始めた頃は、
結構めんどくさいのをやっていて
いちいち側にいて教えたり
間違えたところを直すのを手助けしたりと
大変だったのだが…

義母の技量が分かってからというもの、
「一目刺し」というシンプルな図案を与えたので

私の役目はずいぶん減って、
たまにわからないところを聞かれる、
くらいになった(ホッ)。

…と、思ったら!

糸が終わってしまうと、
新しい糸を針に通す、のが一苦労。

…かと言って、「絶対に何も頼まない」
性格の義母なので(笑)

私が声をかけるまで
一所懸命、糸を舐め舐めトライしているのだが

見かねて声をかけると、
薄笑いで針と糸をよこす。

…お願いとかありがとうとか、ないの??

そしてたまに
「ちょっと待って!もう少し!
やってみるから。」と言うので

あーそーですかとばかりに
自分の作業に戻るヨメ(笑)

…結局、いつかは、
私がやるんだけどねー


仕事がもう一つ。
4本取りで売られている刺し子糸を
2本に割いて縫うのだが

義母は知らんぷりで、
自分でやらずに私にやらせる。

まあ、実母曰く、
手をかけてあげすぎ!なのだそうだが…

昨日は、その2本糸が
なくなったことに気づかずにいたら

「これ、何センチに切るの?」
と、自分でやるそぶりを見せたので

何センチでも良いんですよ、
縫いやすい長さに切れば、と機嫌よく答えた。

「…2本?
2本に割くの?」

はい、そーでーす。


…どこまで手をかけてあげれば良いのかなぁ。

やって、とも言われないから、
この場合は本人に任せておこうか。

2本に割いたら、糸こき。
糸こきしないと絡まるよ。
わかってる?


今日は、昨日縫い掛けの作品があったことも忘れて
「午後からね、パッチやろうと思うの、ほら、これ。」と、
お道具箱をポンポンと叩いた。

(パッチワークじゃなくて刺し子ですけどね)

おばあちゃん、昨日の縫い掛けの、
ありますよ、と言うと

「あら!そうだったかしら!
どこにしまったのか…」

はい、ありました。
ご丁寧に畳んで袋にしまってありますよ。

…義母は片付け魔なのだ。
何でも片付けては無くしてしまう。

そして、よろこんで続きを始めたが…

作っておいた糸がもうないじゃーないの。

午後から歌の練習に行く私は
留守の間に仕事が出来るように
せっせと糸作り。

義母は夢中で針を動かすが
私の作業に気づいているのかいないのか。
…作ってもらって当たり前と思ってるフシがある。

いいですねえ〜
縫うだけ、だから早いよね。

心の中で嫌味を言った。






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