その昔─
彼女と外を歩く時には必ず車道側を歩く彼がいました。
「君に危険な方を歩かせる訳にはいかない」と言い
そんな自分に酔っている様子でしたが
それでも
そんな彼を彼女は優しいと感じていました。
( ココ、思いっきり歩道だけどね···♪ )
そう、心の中ではつぶやきながら・・・。
時は流れ─
私の右手は旦那の左手と。
繋いだ手は始まりからずっと一緒。
いつの頃からか
手を繋いで歩く事はなくなったけれど
ふたりの位置は相変わらずで
しっくりと落ち着く。
カウンターでの食事も
野球観戦する時も
左右が逆になると
お互いにザワザワして
「なんか違う... 笑」
わざわざ入れ替える。
「不思議だな、この感覚」
落ち着いてほほ笑む見慣れた横顔が
すごく愛おしく感じる...
私の中の 時が止まる瞬間...♪
とろけるようなシアワセ♪
を感じてしまうのだけど・・・
コレって
ほほ笑みの横顔フェチ...??