葉室麟「潮鳴り」読了。
映画になった「蜩の記」と同じ、九州の豊後、羽根藩(うねはん)が舞台になる本作。
羽根藩シリーズがあると最近知って購入しました。
人付きあいが苦手で、ある出来事から全てを失い、とことん落ちぶれ、襤褸蔵とまで言われるようになった主人公:櫂蔵。
弟の理不尽な切腹を機に、もう一度生き抜いていこうとする物語。
どんなに落ちぶれても、最後に持っているモノが大切で。
信頼できる人々との出会いが大切で。
簡単に死ぬよりも、生き恥さらして、生きていく覚悟がどれだけすごいことか。つくづく思い知らされました(/_;)