あだち蒸気機関車館

5インチライブスチーム模型や蒸気機関車に関する資料などを保存、展示する私設博物館

六日のあやめ、十日の菊

2018年05月05日 | 館長のひとり言
今日は、5月5日、こどもの日ですから、端午の節句にちなんだ話題を一つ。
「六日のあやめ、十日の菊」という諺があります。
端午の節句(5月5日)に用意すべきあやめ、重陽の節句(9月9日)に用意すべき菊の花を1日遅れで用意すること、すなわち、時期遅れで役に立たないことのたとえとして用いられます。
ところで、「端午の節句」というのは、菖蒲(しょうぶ)のまつりです。江戸時代には、菖蒲(しょうぶ)が「勝負」に通じることから、武家の子供たちを祝う節句として始まり、庶民の間に広がったとのことです。しょうぶ湯に入る習慣も残っていますので、やはり端午の節句に用意するのは「しょうぶ」なのだと思います。
とすると、「6日のあやめ」ではなく、「6日のしょうぶ」と言わなければならないのではないかという疑問が生じました。
「菖蒲」と漢字で書くと、「しょうぶ」とも「あやめ」とも読むので、これが混乱の原因だと思うのですが、「しょうぶ」と「あやめ」の区別が明確ではなく、このような諺だけが後世に残ったのでしょうか?以前に調べてみたことがありますが、結局はよくわかりませんでした。

ちなみに、「いずれ菖蒲(あやめ)か、杜若(かきつばた)」という諺もあって、菖蒲(あやめ)と杜若(かきつばた)の違いも館長にはよくわかりません。
3つの花を区別できる人は、素晴らしいと思います。