前回に引き続いて放送業界に関する事ですが、今回はテレビの変なところです。インターネットに王座を奪われたとはいえ、まだまだテレビ視聴者は残っています。これもまた時間の問題と言う気もします。
それはともかく、昭和時代ぐらいまでのテレビ番組は1時間番組のCMはドラマであっても、バラエティーであっても、おおむね均等に入っていました。ざっくり言えば15分毎ですね。番組を4等分して、終了時も含めて4回入れるという感じです。しかもCMの前で話題はいったん終了するというような、視聴者な親切な構成でした。それがいつの間にか「この結末はCMの後に」とか「正解はCMの後に」とかいわゆるCMマタギをするようになりました。しかも前半はCMを入れずに長めに放送し、後半にCMを集中するものだから、本編よりCMが長いのではないかと思わせるほどです。そして期待を持たせて、あるいはもったいぶって行うCMマタギも、後半に集中するものだから、内容的にどうでもいいものでも期待を持たせないといけなくなりました。そうしたら視聴者は、チャンネルを変えるかスマホを覗くか、いずれにしても番組への興味を失います。これでは視聴者に対して不親切な番組作りということですよね。テレビを見なくても、見るものがたくさんある現代のお客さんはテレビに別れを告げます。
期待を持たせるよりも、親切にする方がテレビ離れを食い止める手立てになると思いますよ。もっとも、番組の内容が詰まらなければ何にもなりませんが。