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過去のことを表す「have+過去分詞」【第716回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

194メートルのコンテナ船が2014年香港で座礁しました。
「過去のことを表す「have+過去分詞」について、「The Sun」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 過去のことを表す「have+過去分詞」

▷今日の例文

 例▷ It was caused by the ship having been pushed ashore by strong monsoon winds after an engine failure.

 訳例▷ それ(座礁)はエンジントラブルの後にモンスーンの強い風によって岸に押し戻された船によって起きました。


▷実際のニュース映像はThe Sun

▷解説

 「have+過去分詞」の形は現在完了形で使われるのが基本ですが、その他に、古い出来事を表したい場合にも使います。
 主に以下の5通りの使い方があります。

 ①助動詞の後に続く場合
  例▷ He may be sick.(彼は病気かもしれない。)
             He may have been sick.(彼は病気だったかもしれない。)

 ②不定詞として使う場合(これは完了不定詞と呼ばれる場合もあります)
  例▷ She seems to have a cold.(彼女は風邪をひいているように見える。)
        She seems to have had a cold.(彼女は風邪をひいていたように見える。)

 ③分詞構文として使う場合
  例▷ Working so long, he must be tired.(長時間働いているので、彼は疲れているに違いない。)
      Having worked until at night, he must be tired.(真夜中まで働いたので、彼は疲れているに違いない。)

  過去分詞で始まる分詞構文の時制を古くした場合は「having been 過去分詞」の形になります。
  例▷ Having been raised in different countries, I can speak three languages.(色々な国で育ったので、3カ国語が話せます。)

  ただし、文脈上必要性が少ない場合は「Having been」は省略されることが多いです。

 ④現在分詞・過去分詞の形容詞的用法の場合
  ・現在分詞の場合
  例▷ The student studying in the library is my daughter.(図書館で勉強している生徒は私の娘です。)
       The student having studied in the library is my daughter.(図書館で勉強していた生徒は私の娘です。)

  ・過去分詞の場合
  例▷ I met a man called Prince.(私はプリンスと呼ばれる男に会った。)
       I met a man having been called Prince before.(私はかつてプリンスと呼ばれた男に会った。)
   過去分詞の場合は「having been 過去分詞」の形になります。

 ⑤動名詞の場合
  例▷ We are talking about buying the house.(私達はその家を買うことについて話しています。)
      We are talking about having bought the house.(私達はその家を買ったことについて話しています。)

 「今日の例文」では④の「現在分詞・過去分詞の形容詞的用法の場合」が使われています。

▷その他の単語

 cause: 〜を引き起こす
 push: 押す
 ashore: 岸に、岸へ
 monsoon: モンスーン
 engine failure: エンスト、エンジン故障

▷今日の例文は「The Sun」から
Container Ship Runs Aground Off Hong Kong


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