こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!
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今日はちょっと長いです!
ドイツの動物園の動物たちに早くもクリスマスプレゼントが配られました。
今日は、「現在完了形」について、「CBS News」をもとに解説します。
▷今日のテーマ
現在完了形
▷今日の例文
例▷ Christmas has come early at Hannover Zoo in Germany.
訳例▷ クリスマスがドイツのHannover動物園に一足早くやってきました。
ドイツの動物園の動物たちに早くもクリスマスプレゼントが配られました。
今日は、「現在完了形」について、「CBS News」をもとに解説します。
▷今日のテーマ
現在完了形
▷今日の例文
例▷ Christmas has come early at Hannover Zoo in Germany.
訳例▷ クリスマスがドイツのHannover動物園に一足早くやってきました。
▷解説
「have (has) + 動詞の過去分詞」で表される時制が「現在完了形」です。
「has」が使われるのは、主語が「三人称・単数」の場合です。「He」「She」「It」「Tom」「This man」……などといったものが主語になる時です。
現在完了形は、「過去の出来事を描くが、焦点は現在に当たっている」などと説明されます。でもちょっと、難しい説明です。単純な「過去形」とどう違うのか、混乱することが多く、「現在完了形」というのは、使い方が難しいイメージがあります。
そしてなぜ難しい感じがするのかというと、理屈が難しいというよりも、使われ方にけっこう曖昧なところもあるからだと思われます。特に実際の会話では、本来「現在完了形」であるべき時でも、単純な「過去形」が使われることも多いのです。
【「現在完了形」の典型的なパターン】
現在完了形は、まずはそれが使われる「典型的なパターン」を覚えておくのがいいと思います。だいたい次の5つです。
最初に言っておきますと、一番やっかいなのが最後のやつです。
パターン1: I have lived in Naha for 10 years.(私は那覇に10年間住んでいます。)
【経験+継続(今も住んでいる)】
パターン2: Have you been to New York?(ニューヨークに行ったことがありますか。)
【経験】
パターン3: I have eaten the lunch set.(私はそのランチセットを食べたことがある。)
【経験】
パターン4: Spring has come.(春が来た。)
【完了+継続(そして現在、春である)】
パターン5: The typhoon has damaged Okinawa.(その台風は沖縄に損害を与えた。)
【完了】
それぞれ解説していきます。ちょっと長いです。
パターン1: I have lived in Naha for 10 years.
10年前から住んでいて、「今も住んでいる」ことを示しています。これが単純な過去形、つまり、
I lived in Naha for 10 years.
だと、現在は住んでいないことになります。
パターン1.は、現在完了形が使われる、最も分かりやすい文と言っていいでしょう。
また、このような現在完了形の文の場合、期間を表す「for」に加えて、「〜以来」という意味を表す「since」がよく使われます。
I have lived in Naha since I was born in 2000.
私は、2000年に生まれて以来、那覇に住んでいます。
「since」の後は、名詞(句)でも文でもOKで、文の場合は過去形が来ることが多いです。
パターン2: Have you been to New York?
これはほとんど慣用句と言ってもいい表現ですね。
「〜に行ったことがありますか。」では gone ではなく been を用いた現在完了形を使います。
パターン3:I have eaten the lunch set.
上のパターン2と同様に「経験」を表す場合ですが、パターン2のように慣用表現になっているわけではない文章です。
そして、もし前後の文脈が無くてこの文だけだと、「経験」を言いたいのかどうか判断できません。
もしかしたら、パターン5と同様に、「食べたところだ」という「完了」を表しているのかもしれません。
パターン4: Spring has come.
これも、現在完了形の典型例として出されることの多い例文です。
「春が来た。」ですが、「そして今、春である。」ということが示されている、「完了」と「継続」がミックスしたような意味合いになっています。春がやってきて、今、目の前にいるわけです。
もしこれが、
Spring came.
と、単純な過去形だと、何か昔の話を語っているようであり、今が春なのかどうかとは全然関係がなくなります。
パターン5: The typhoon has damaged Okinawa.
台風が沖縄にダメージを与えたという文です。「春が来た」の場合は春がまだここにいますが、それとは違い、台風じたいは、沖縄にダメージを与えて北に過ぎ去った感じがします。
この現在完了形の
The typhoon has damaged Okinawa.と
過去形の
The typhoon damaged Okinawa.
との違いがけっこう難しいところです。
台風のニュースでは恐らく現在完了形を使います。それは、台風によるダメージが現在も目の前に生々しく残っているから、また、それを伝えたいからです。
これを過去形で書くと、単に何か昔の話を書いているだけ、という印象になります。
ここが、「ある過去の出来事を、今に焦点を当てて描く時は現在完了形を使う」ということの意味です。
ただ、このような台風の例などは分かりやすい方で、実は日常生活においては、現在完了形の方が正確でありそうな時でも、恐らくは面倒なのか、単純な過去形を使うことが多くなっています。
例えば、
「ドアに鍵をかけた?」という質問。
本来は、今、ドアに鍵がかかっているかが問題なので、
Have you locked the door?
と現在完了形にすべきですが、もう、
Did you lock the door?
と過去形を使うのでも普通です。
このような例はたくさんあり、これが現在完了形の使い方をかなり曖昧なものにしています。
規則を厳密に守るならば現在完了形を使うべきシーンであっても、過去形を使うことが多い、ということです。
ということで、現在完了形は上記5つのうち最初4つを典型例として覚えておき、最後の使い方は状況に応じて考える、というようにするのがいいと思います。
なお、yesterday, at 6:00am, last month, in 2019, 10 years ago など、「時を特定する語」が文中にある場合は、現在完了形は使えません。(today は使うことができます。)
「今日の例文」では、パターン4の現在完了形が使われています。
▷その他の単語
Christmas: クリスマス
early: 早く
Germany: ドイツ
▷今日の例文は「CBS News」から
タイトル:Christmas has come early at Hannover Zoo in Germany.
▷その他の単語
Christmas: クリスマス
early: 早く
Germany: ドイツ
▷今日の例文は「CBS News」から
タイトル:Christmas has come early at Hannover Zoo in Germany.