映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、マクドナルドの創業者?のサクセスストリーの映画化作品「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」です。
食品問題で一時危機に瀕した日本のマクドナルドも現在は売上も上げ回復の兆しが見えているそうです。日本でもフランチャイズ権を得て成功した藤田田氏は有名ですが、アメリカのマクドナルドの創業者がレイ・クロックの名前を知る人は少ないと思います。
実は、このレイ・クロック。創業者であって創業者ではない。その暴露本的立身出世作品が、今回の「ファウンダー ハンバガー帝国の秘密」です。
物語は、一介のセールスマンがマクドナルドの創業者兄弟と出会い、そのシステムに感動しチェーン化を拡大。そして、創業者兄弟からマクドナルドを実力で乗っ取り、誰もが知るマクドナルドの創業者の地位に就くまでを描いています
主人公レイ・クロックを、演じるのはバードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のマイケル・キートン。野心と情熱を持った男を、そのギラギラの顔つきで惹きつけます。回顧録的手法も、どこかバードマンと重なる部分があります。そして、あらゆる手を尽くして成功へと導いていく彼の姿に嫌悪感と同時に親しみを覚える人も多いと思います。
それはたぶん、成功者が持つ言葉の力。彼が発する言葉とあきらめない行動力には、説得力があります。そして何より、兄弟の優れたシステムが彼にとって大切ではなく、マクドナルドの名前がアメリカらしい響きだったという言葉にも、成功者の直感的な魅力を持っています。
まあ、僕にとってはレイ・クロックは近寄らない方が良い魔力的な存在です。