映画館で観れなかった作品をDVDで観シリーズ。今回はアメリカで放映された伝記映画「ハウス・オブ・ヴェルサーチ」です。
ヴェルサーチと言えばだれもが知っているイタリアのファッションブランドですが、日本でもバブルの時期に成り上がりファッションの象徴的存在として人気を博しました。まあ、これはメンズに限ってのことですが、1990年代には、オートクチュールの人気ブランドしてセレブ女性の間でも人気を得たブランドです。僕は、ヴェルサーチ=セクシーのイメージが強いのですが、冒頭のセレブにパーティでまとう衣装を観て、再認識しました。
創設者のジャン二・ヴェルサーチは、ゲイとしても有名で1997年にマイアミで娼夫の男に拳銃で殺害され世界中を震撼させたニュースでした。その後にブランドは、妹のドナテラに継承されるのですが、今回の映画は、そうしたヴェルサーチの軌跡が描かれています。
遺産が、ジャンニの恋人の男性とドナテラの息子と娘だけに相続され、兄と妹に相続されなかったことと、スタイリストとして絶大な力を持っていたドナテラがジャンニを失なかったことで転落がはじまり、家族の支えの中で再生していく内容です。
ヴェルサーチ自体は、本作の原作となった暴露本を認めていないこともあり、この映画をフィクションとしています。
そんな、スキャンダラスな一面を感じさせない、ファッション業界な華麗な内幕とヴェルサーチファミリーの固い絆が描かれ好感を持つ作品でした。
ジャン二・ヴェルサーチのマイアミの別荘。彼の美意識が伺えられます。ジャンニは、この玄関前で殺害されました。