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私の好きな詩人、茨木のり子さんの詩に「学校 あの不思議な場所」という詩があります。
(前略)
学校 あの不思議な場所
校門をくぐりながら蛇蝎のごとく嫌ったところ
飛びたつと
森のようになつかしいところ
今日もあまたの小さな森で
水仙のような友情が生れ匂ったりしているだろう
新しい葡萄酒のように
なにかがごちゃまぜに醗酵したりしているだろう
飛びたつ者たち
自由の小鳥になれ
自由の猛禽になれ
少し前に韓国映画の「サニー 永遠の仲間たち」という映画を見ました。高校時代のグループ仲間だった友人と再会し、末期がんだった友人の夢をかなえるために平凡な主婦だった主人公がグループの一人一人を探し歩き、さまざまな出来事に出会い、青春時代の輝かしい日々を取りもどす映画です。
茨木のり子さんが書いているように、学校って不思議な場所、長い人生のほんのひとときを共有しただけなのに、そこで生まれ育まれたものは何ものにも代えがたい貴重なものとなります。
齢を重ねて、たくさんの方々との大切な素晴らしい出会いがいろいろありましたが、学校時代の出会いは特別だと言えます。
同じ学校に入った、同じクラスになった、同じ部活だった、ほんの小さな偶然が自分の人生をとても色濃く彩ってくれたことに気づかされます。
「水仙のような友情」というほど美しくはないけど、私の大切な学校時代の友人たち、本当に「森のようになつかしいところ」であなたたちに出会えて、私は幸せです。
あっちが痛い、こっちが悪いとかお互いに愚痴を言いあいながらも、元気でいつまでも永遠の仲間たちでいようね。
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