最初に言う。
サントリー美術館には2度と行かない。
最悪だ。
なんだかすごい人気で私のまわりでも、何人も観にいっていて、
話題にしてもかなり食いつきのいい「鳥獣戯画がやってきた」展ですが
最悪でした。
私は鳥獣戯画を見たのは2度目なのですが、満足度は完全に前に見た時の勝ちでした。
前に見たのは上野の国立博物館でやってた
国宝展ででした。
他にも目玉の展示がある中でしたが、ものすごく満足度の高い美術展で、7年も前なのに割と鮮明に覚えてるし、鳥獣戯画に対する感動も高かった。
今回サントリー美術館で見て、国立博物館のすごさをあらためて実感した。
何にそんなに幻滅したかって、何より学芸員、キュレーターのレベルの低さだ。
ありえない。
自己満足でしかない。
見せ方がなってない。
鳥獣戯画がやってきたってタイトルなんだから、みんな鳥獣戯画を目当てに来てるわけで、それをどう見せるかが学芸員、キュレーターの腕の見せ所なわけなんですが、
もう、満遍なく見せるだけで、ぜんぜん感動もなければ演出効果なんてものは一切ない。最悪だ。小学生の学級発表、中学生の文化祭展示でだってもっとまともに見せる。
現存する鳥獣戯画は全4巻で甲乙丙丁からなっている。
その中で評価が高いのは、甲と丙。
うさぎ、かえる、さるなどを擬人化した部分が一番有名で、
そこを見ることを最も期待してきている。ほかなんか正直どうでもいい。
もちろんそこが最も混む。
混雑をいかに緩和させ、見ている人にフラストレーションを感じさせないかっていうのは、一番基本的で、一番大切な配慮だと思うが、それが全く、全くなってなかった。
ぶっちゃけ、見てはいたけど、全然感情に入ってこなく、イライラしただけだった。
展示方法が最悪だから、人の流れが滞る。
人の流れが滞るから係員が大声を張り上げて「前へ進め」という。
係員の指図は、雰囲気をぶち壊すので、美術館にある私語を控えようという雰囲気は消滅し、おばちゃんは喋り捲り、集中して鑑賞するという場の空気はゼロ。
マナーの悪さだけが目立ち、イライラがつのる。
私は正直、ライフルを持って、マナーの悪いやつを片っ端から狙撃してやるとか、そんなことばっかり考えていた。
展示してあったメインの部分も国宝展で見た部分と全く同じだったし(結構覚えてるもんだねw)
いつもどおりうちのおっさんといったのですが、
彼ももう二度と来ないといっていた。
とにかくね、何をとってもひどかった。
国宝展だってかなり混雑してた。でもそんなイライラ全く感じなかったし。
なんていうか、鳥獣戯画を満喫させてやろうって言うんじゃなくて、
学芸員が「こんだけ鳥獣戯画について調べたんです!」みたいな、
こう押し付けのような、自己満足の感情しか感じなかった。
解説文やあいさつぶんの日本語もものすごく稚拙で、印象が悪かった。
いやー国立の博物館や美術館の学芸員さん、キュレーターさんって、むちゃくちゃレベルが高いんですね。
今までそれが当たり前だと思ってた。
すみません。
お見それしました。
ほかにも文句を上げればきりがないんです。
ロッカーが導線から外れていて、気がつかず使えなかったり(美術館言ったら集中するために荷物全部預けて、コートとかも脱いで身軽になって回りたいでしょ?荷物は他の見る人の邪魔にもなるし)
ショップが展示会場の途中にあったり(邪魔!展示スペースを通路として使うな!)
唯一の発見は、数多く展示されてた模写の田崎の描いたものがすごくよかった。
かえるのなかに唐突に「すっぽん」爆笑した。
よかったのはそこだけー
帰りに、ミッドタウンの中をうろうろしてたんですが、
サントリー美術館と同じフロアに
富士ゼロックスのただの展示スペースを見つけまして、美術欲求が全く満たされてなかったので入ったらすごくよかったです。
2色ずりなのにこんなにおしゃれ!!!!みたいな装丁の本がいっぱいあって、よかった。
がらがらでしたけど。
美術館は上野に行きます。