随分前に秋元康のドキュメンタリーをやっておって、興味深く視聴した。
一週間くらい秋元康をカメラが追いかけるというよくある形のドキュメンタリーなのだが、秋元VS番組ディレクターという感じになってて、個人的にすっごく面白かった。
前に書いた、クライアントの要求にまいっちゃってるときだったから、番組ディレクターのフラストレーションをひしひしと感じて、TBS(?)のディレクターなのにむちゃくちゃ同情してしまったのだ。
つまり、番組の編集権ってのは、本来番組ディレクターにあるわけで、秋元は単なる素材でしかない。取材で取れた素材をいかに編集して、視聴者に伝えるかってのは番組ディレクターにあるわけだ。
何を素材として撮影するかしないかも、番組側に選択権がある。
ところが、映像は撮らされてる感満載のものだった。
最初は普通のドキュメンタリーのように、番組タイトルも多分企画書どおりにしたんだろう。でもだんだんだんだん、そのうそ臭さ、撮らされてる感がものすごいものになっていった。
この番組ディレクターのすごいところは、取らされてますよーってことをばっちりわかるように伝えてしまったことだ。
秋元は、今「象の背中」とかいう、余命半年といわれた男の生き様を描くとかいう、反則ギリギリの話し(もちろん読んだことも何もないけど、ストーリーとして明らかに卑怯)で大儲けしてるわけですが、
一応、秋元が原作ということになっている。
そんなん、普通の頭で少し考えれば大嘘だとわかるわけですが、
その原作を、書いている姿として、
夜中、宿泊してるホテルにカメラを呼んで、書いてることろをわざわざ撮らせるのだ。
番組の人らは多分ドキュメンタリーのプロだから、これが大嘘で、撮らされてる事はわかってる。単なるポーズだということも気がついてる。
で彼らは、どうしたかというと、
延々、テキストの打ち込まれるPC画面を映し続けたのだ。
タイプはむちゃくちゃ遅く、遠目から観るだけで文章もお粗末だとわかる。
テキストファイルは作成されたばかりで、蓄積されたテキストも少ない。
普段そんな作業してないことが丸わかりになってしまったのだ。
(もちろん注意深く番組を見てる人にしか気がつかないと思う)
ドキュメンタリーとはいいながら、
秋元は対外的な自分像しか撮影させなかった。
その上で、多分取材手法にも沢山いちゃもんをつけたのだろう。
番組ディレクターとしては、掘り下げたい部分は撮影できなかった。
せめてもの対応策として、虚像だってことを実に正直に描いたのだ。
秋元は番組中で、自分に依頼してきた人には、自分が関わることでよかったって実感だけじゃなく、目に見える数字でよくなったことを示したいと言う。
そして番組のエンディング。
秋元だけが椅子に腰掛け、ライティングのなかで語るというシーンだった。
それがもう、番組ディレクターとの直接対決みたいになっててむちゃくちゃ面白かった。
普通、こういう類の映像では、質問者の声は入らず、
印象的な言葉だけを編集した、一人の語りのように放送される。
それがもう、
ディレクターがイライラしてるのそのまま放送しちゃうんだから面白い。
ディレクターが
「取材受けてみてどうでしたか?」
と振れば、
秋元は
「自分とやり方が全く違って、まぁ面白かった。自分ならこうはしない」
ディレクターは
「視聴率撮るなら秋元さんならどう編集します?」
ついにこの質問をしてしまう!
秋元は
「視聴率とるなら、イ・ビョンホンでしょ。イ・ビョンホンからはじめるな」
(秋元と打ち合わせをするイ・ビョンホンが、撮れてるのです)
そして
「秋元さん。いかがでしたか?」
のナレーションが入って番組終了。
あんね。
普通の神経の人なら、こんな恥晒し的行為できるわけないですよ。
恥さらしにも程がある。
どんだけ~ですよ。
秋元は確かにアイディアマンとしてすごいのかもしれない。
話したことないからわからないけど、思うとおりに他人を振り回すエネルギーって多分むちゃくちゃすごいと思う。
正直こんなのが上司だったら絶対やってられない。
1週間、いや、1日でも無理だと思う。
秋元康をはじめて知ったのは、
コミックボンボンの「OH!MYコンブ」なわけで、
そんときは「あきもとおすし」と名乗っておった。
よく覚えている。確かにそうだった。
それが単行本では「秋元康」にかわってる。
ひどい手のひらの返し方だ。
秋元康にもしどこかで会ったら、
「あきもとおすしさん!」っていってやるんだ。
絶対に覚えてない。やつは絶対に覚えてない。
そんな文章を書くリハビリ…。
書きたいことが、話を広げたい方向があるのに、全くそっちに持っていけません。
疲れます。
ダメ人間です。
一週間くらい秋元康をカメラが追いかけるというよくある形のドキュメンタリーなのだが、秋元VS番組ディレクターという感じになってて、個人的にすっごく面白かった。
前に書いた、クライアントの要求にまいっちゃってるときだったから、番組ディレクターのフラストレーションをひしひしと感じて、TBS(?)のディレクターなのにむちゃくちゃ同情してしまったのだ。
つまり、番組の編集権ってのは、本来番組ディレクターにあるわけで、秋元は単なる素材でしかない。取材で取れた素材をいかに編集して、視聴者に伝えるかってのは番組ディレクターにあるわけだ。
何を素材として撮影するかしないかも、番組側に選択権がある。
ところが、映像は撮らされてる感満載のものだった。
最初は普通のドキュメンタリーのように、番組タイトルも多分企画書どおりにしたんだろう。でもだんだんだんだん、そのうそ臭さ、撮らされてる感がものすごいものになっていった。
この番組ディレクターのすごいところは、取らされてますよーってことをばっちりわかるように伝えてしまったことだ。
秋元は、今「象の背中」とかいう、余命半年といわれた男の生き様を描くとかいう、反則ギリギリの話し(もちろん読んだことも何もないけど、ストーリーとして明らかに卑怯)で大儲けしてるわけですが、
一応、秋元が原作ということになっている。
そんなん、普通の頭で少し考えれば大嘘だとわかるわけですが、
その原作を、書いている姿として、
夜中、宿泊してるホテルにカメラを呼んで、書いてることろをわざわざ撮らせるのだ。
番組の人らは多分ドキュメンタリーのプロだから、これが大嘘で、撮らされてる事はわかってる。単なるポーズだということも気がついてる。
で彼らは、どうしたかというと、
延々、テキストの打ち込まれるPC画面を映し続けたのだ。
タイプはむちゃくちゃ遅く、遠目から観るだけで文章もお粗末だとわかる。
テキストファイルは作成されたばかりで、蓄積されたテキストも少ない。
普段そんな作業してないことが丸わかりになってしまったのだ。
(もちろん注意深く番組を見てる人にしか気がつかないと思う)
ドキュメンタリーとはいいながら、
秋元は対外的な自分像しか撮影させなかった。
その上で、多分取材手法にも沢山いちゃもんをつけたのだろう。
番組ディレクターとしては、掘り下げたい部分は撮影できなかった。
せめてもの対応策として、虚像だってことを実に正直に描いたのだ。
秋元は番組中で、自分に依頼してきた人には、自分が関わることでよかったって実感だけじゃなく、目に見える数字でよくなったことを示したいと言う。
そして番組のエンディング。
秋元だけが椅子に腰掛け、ライティングのなかで語るというシーンだった。
それがもう、番組ディレクターとの直接対決みたいになっててむちゃくちゃ面白かった。
普通、こういう類の映像では、質問者の声は入らず、
印象的な言葉だけを編集した、一人の語りのように放送される。
それがもう、
ディレクターがイライラしてるのそのまま放送しちゃうんだから面白い。
ディレクターが
「取材受けてみてどうでしたか?」
と振れば、
秋元は
「自分とやり方が全く違って、まぁ面白かった。自分ならこうはしない」
ディレクターは
「視聴率撮るなら秋元さんならどう編集します?」
ついにこの質問をしてしまう!
秋元は
「視聴率とるなら、イ・ビョンホンでしょ。イ・ビョンホンからはじめるな」
(秋元と打ち合わせをするイ・ビョンホンが、撮れてるのです)
そして
「秋元さん。いかがでしたか?」
のナレーションが入って番組終了。
あんね。
普通の神経の人なら、こんな恥晒し的行為できるわけないですよ。
恥さらしにも程がある。
どんだけ~ですよ。
秋元は確かにアイディアマンとしてすごいのかもしれない。
話したことないからわからないけど、思うとおりに他人を振り回すエネルギーって多分むちゃくちゃすごいと思う。
正直こんなのが上司だったら絶対やってられない。
1週間、いや、1日でも無理だと思う。
秋元康をはじめて知ったのは、
コミックボンボンの「OH!MYコンブ」なわけで、
そんときは「あきもとおすし」と名乗っておった。
よく覚えている。確かにそうだった。
それが単行本では「秋元康」にかわってる。
ひどい手のひらの返し方だ。
秋元康にもしどこかで会ったら、
「あきもとおすしさん!」っていってやるんだ。
絶対に覚えてない。やつは絶対に覚えてない。
そんな文章を書くリハビリ…。
書きたいことが、話を広げたい方向があるのに、全くそっちに持っていけません。
疲れます。
ダメ人間です。