このページの画像は、故あって表示されませんが、
連続性を担保する意味合いからも、そのままで公開し、
別途、新しく作り直すことにしました。
同じ内容ですが、画像はその限りではありません。
新たなページは、
（以下、本文）
レオナルド・ダ・ヴィンチの霊感的
インスピレーションによれば、
出典：kamusabia.com
この世は「バーチャル・シアター」
であって、量子論の説く不確定性原理
が故に妄想が現実をバックアップして
試行錯誤する世界を繰り返し上演
している「仮想劇」だと ・・・
『ダ・ヴィンチの罠 素粒子』
にて言及いたしましたが、
新たなるシナリオに基づく危機の演出が
またぞろ跋扈し始めたようです。
「核」の脅威、未だ進展なく「世界は
新たな異常事態の中にある」として、
米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・
サイエンティスツ」（Bulletin of the Atomic
Scientists）は1月24日、核戦争の脅威
などを評価し、地球最後の日までの時間を
視覚的概念で示す世界「終末時計」
の時刻を残り「２分」と発表しました。
これで昨年と同じ、米ソ冷戦中の1953年と
並んで３度目の過去最短となっていますが、
昨年６月には史上初となる米朝首脳会談が
行われたにもかかわらず北朝鮮の非核化
に関して同誌は、
「本格的な進歩はない」、
要するに、
「交渉すれど変化（進歩）なし」
と判断したわけです。
そうかと思えば、米国はロシアに対して
ＩＮＦ（中距離核戦力全廃条約）の失効を
正式に通知するようだし、ロシアも ＩＮＦ
条約の履行停止を発表するなど、新たな
軍拡競争も懸念されるわけですが、
問題の源には ＩＮＦに縛られずに着々
と「核」戦力の増強に邁進してきた中国
の脅威があり、それに対抗するため
に米露両国の思惑が一致した結果として
の条約破棄（演出）であるとするのが
『ダ・ヴィンチの罠』的な見方です。
抑止力の本質には、攻撃に対する反撃
として、攻撃によって得られる効果以上の
ダメージを被る恐れがあることを相手側に
確信させることで攻撃を思いとどまらせる
わけで、
このＩＮＦからの脱退劇（演出）が中国を
含む新たなる軍縮の枠組み作りに寄与
するのであれば、「これも良し」なのですが、
その可能性はほとんどゼロに近いでしょう。
穿って見れば、
「終末時計」の針は、もう少し先を
指し示しているのかもしれませんね
「世界終末時計」については、
『終末時計と終息時計』
の記事を参考にしてください。
ところで、演出にからめて言えば、
歴史上最高との呼び声高い画家にして、
人類史上もっとも多才な万能の天才
であるレオナルド・ダ・ヴィンチが、
「演出家」としても超一流であった
ことは推して知るべしなのですが ・・・
つまり、何が言いたいのかと言えば、
サルバトール・ムンディ（救世主）
『サルバトール・ムンディ』
はダ・ヴィンチの「罠」の構成における
小道具（演出）のひとつだということです。
それは100％ダ・ヴィンチの真筆という
わけではなく、制作に一定程度の関与と
誘導があったという意味（推理）です。
前回の
『ダ・ヴィンチの罠 継承者』
では、ダ・ヴィンチの工房において最も
才能に恵まれた弟子のひとりでもあった
ジョヴァンニ・アントニオ・ボルトラッフィオ
に白羽の矢を立ててみましたが、
それは、
ダ・ヴィンチの筆でないとすれば
・・・ という条件付きの話であって、
そうであるなら、その可能性がもっとも
高いのは彼であろうとの見立てでした。
そこで、
ダ・ヴィンチの「継承者」たちについて、
もう少しだけ触れておくと、
「レオナルデスキ」なる美術用語が
あるのですが、それは ダ・ヴィンチ工房の
弟子たちと彼ら「追随者」を指す言葉
で、ミラノにおけるレオナルド・ダ・ヴィンチ
の一派を主に言います。
前回において、チェザーレ・ダ・セストと
ジョヴァンニ・アントニオ・ボルトラッフィオ
が、ダ・ヴィンチ門下の双璧にあたると
小生の個人的見解を記事にしましたが、
性懲りもなくダ・ヴィンチ門下の「三羽烏」
や「四天王」を勝手に挙げるとすれば、
先の二人に、
ベルナルディーノ・ルイーニを加えると
「三羽烏」に ・・・
そこにフランチェスコ・メルツィ、または
マルコ・ドッジョーノらが入ると「四天王」
あるいは「五本指」が揃うことになります。
小生の推理では、師であるダ・ヴィンチ
から彼ら５人には、何らかの密約や特別
な使命や課題が与えられていたようで、
今回は触れませんが、いずれかの時期
を見計いながら 彼らの作品を通して説明
したいと考えていますが、
彼らがダ・ヴィンチの意図を十分に理解
していたかどうかは別の問題です
さて、
昨年（2018年3月29日）ＢＳ朝日において
最後のダ・ヴィンチ作品
「サルバトール・ムンディ」
世紀の大発見!! 甦った救世主キリストの謎
出典：cardiac.exblog.jp
と題した番組が放映されました。
内容は、下記ＵＲＬにて詳しく解説を
していますので参照してみてください。
Art & Bell by Tora
cardiac.exblog.jp
https://cardiac.exblog.jp/28221456/
美術散歩（とら）のブログの管理人 とら
氏による記事では、
2017年11月15日、米国 ニューヨークの
オークションでレオナルド・ダ・ヴィンチが
描いたとされるキリスト（救世主）の肖像
『サルバトール・ムンディ』が、
およそ510億円で落札された直後に、
アラブ首長国連邦のアブダビに開館した
ばかりの美術館、ルーブル・アブダビ
が、『この絵画の公開を予定している』と
のインスタグラムを投稿すると、すかさず
在米サウジアラビア大使館も同様の声明
を出すなど、大きな話題を誘い世界中の
新聞やテレビがこの落札劇を報じた。 と
番組制作までの概要を説明しています。
出典：www.kitaguｃhilaw.jp
以下、ＢＳ朝日の当該番組内での内容を
ベースに解説（推理・考察）を進めてみたい
と思いますが、
番組内における池上教授の言によれば、
「サルバトール・ムンディは、ダ・ヴィンチ
と工房の弟子の共作である」という結論
になっています。
それは100％ダ・ヴィンチの真筆という
わけではなく、制作に弟子の関与が相当
程度あったという鑑定（判断）ですが、
小生の仮説で言うところのダ・ヴィンチ
の「罠」の構成における小道具（演出）
や舞台装置のひとつであるとする仮説
を後押しする有力な材料となるものでした。
但し、
協力した弟子が誰であるかについては、
「レオナルデスキ」の一員である
ボルトラッフィオを臭わせてはいますが、
主たる描き手が誰で、それぞれの関与の
度合いが如何ほどであったかについては
ハッキリとさせてはいません。
それでは ＢＳ朝日の番組内容と相互に
リンクする部分があるかもしれませんが、
小生の推理を始めたいと思います。
前々回の
『ダ・ヴィンチの罠 水晶玉』
では、ダ・ヴィンチの真筆であるとした
場合に 大きな疑問点として立ちはだかる
「水晶玉」の描写法にスポットをあて、
その謎を「罠」の根拠とすることで
その怪（疑問）に決着をつけています。
つまり、問題となるのは、
科学的な事実や実証を重んじるはずの
ダ・ヴィンチにしては、水晶玉の描き方に
大きな疑義が生じているという点です。
一見すると、水晶玉はその透明度など
から科学的緻密さに基づいて描かれて
いるかのように見えますが、
ガラス玉でも水晶玉でも球体は、通常、
光の屈折により、歪んだり、拡大するか、
上下が反転した像を映し出すわけで、
出典：yukawanet.com
彼ならば、きっと上下が逆さまになった
像や拡大したり歪んだりした形態の像を
水晶玉の表面に反射させて描くのだろう
と思われるからです。
要は、
この絵をダ・ヴィンチが描いたとすれば、
通過する光を屈折させたり、歪ませたり、
反射しないような「空洞のガラス玉」
をわざわざ描いたということになります。
番組内ではその謎を水晶玉の代用と
してガラス球を用いて描いたために掌が
丸見えの透き通ったかたちの水晶玉に
なったのではないかと推測していますが、
ガラス球でも中身が空洞のがらんどう
でなければ光は屈折して歪むか、拡大
するか、上下逆さまの像を映すはずで、
ここにダ・ヴィンチの「罠」の痕跡
としての誘導があると踏んだわけです。
従って、水晶玉部分は弟子がガラス球
を用いて描いたかもしれないと池上教授
は語っていますが、共同作品とするから
には 当然そこにはダ・ヴィンチの監修が
入るわけで、
たとえ、空洞のガラス球を使用したと
しても、それを「水晶玉」として表現
する以上は写実に拘るダ・ヴィンチが
事実に反する描写に妥協し容認する
とは到底のことに思われないわけです。
そこで、
弟子との共作であると仮定した場合に、
現実に沿ったかたちに「水晶玉」を
描かなかった理由として考えられるのは、
サインやシグナルとしての役割です。
すなわち、「罠」のための「餌」 ・・・
それも「撒き餌」としての存在です。
見方を変えて言えば、
彼らが「水晶玉」を実際とは異なる
ものとして描いたならば それを手に持つ
人物にダ・ヴィンチの意図を見つけること
が可能になるだけではなく、
少なくともそこに特別の思惑がない限り
、彼と彼らの技術力を持ってすれば、
このような水晶玉の描写はあり得ない
わけですから、意図的であったとなれば
この肖像に秘められている真意は
「偽り」であって、「救世主」なる
作品はダ・ヴィンチが企図する「罠」
を構成する演出（小道具）のひとつで
あるという結論になるわけです。
同様に、これも、
考察に値する事柄でもあるのですが、
ダ・ヴィンチの手記に残されている
「わたしが神様を嬰児として描いたとき、
あなたはわたしを牢屋へと投じた、が、
わたしが神様を大人に描けば、あなたは
もっとひどい目にあわせるにちがいない」
という言葉も演出上のセリフとしての
「撒き餌」とみることができます
つまり、
そこに透けた「水晶玉」の真意と
「追随者」たる弟子たちへの恣意的
な誘導があるわけで、
結局のところ、
ダ・ヴィンチにおけるイエス・キリストは
真の「救世主」ではなく、彼にとって
のキリストは他に存在するのです。
出典：sputniknews.com
そりゃあ、
（考えすぎやで・・・）
ところで、
「神様を大人に描けば、あなたはもっと
ひどい目にあわせるにちがいない」
って、ウァレンティヌス（バレンタイン）は
恋する若者たちを結婚させたという理由
だけで処刑されたんですよ
そ、そうか、
きょうはバレンタイン・デー じゃが、
「わし宛てのチョコは ・・・」
（期待しすぎやで）
「節分の恵方巻も、バレンタイン・デー
のチョコレートも ・・・」
「追随者」への「罠の餌」
なるほど、
『サルバトール・ムンディ』
も、レオナルド・ダ・ヴィンチにとっては
「罠の餌なんじゃな !!」
そだね、
「義理チョコにしても、本命チョコでも、
チョコレートは大事な小道具（演出）
のひとつってことね」
それでも良ければ、
裏切者ユダの銀貨チョコをどうぞ
食い過ぎて、
「片腹痛いわ !!」 
・・・ って、おいおい、
はてさて、
イエスが「救世主」でないとすれば、
ダ・ヴィンチにとってのキリスト（救世主）
とは、一体、誰だと言うのでしょうか
そのヒントが「追随者」たる弟子たち
「レオナルデスキ」の作品のなかに
描かれていますので、
次回、ダ・ヴィンチ工房屈指の五人衆
（五本指）の絵画に登場する人物に刮目
して欲しいと思います
「裏切ったのはユダではない」
「裏切者は ・・・」
「わたしなのだ !!」
「ええっ !!」
出典：deskgram.net
… to be continue !!
