透明人間たちのひとりごと

ウサギとカメの物語 <7>

 今から65年前のきょう(8月18日)未明 … 千島列島北端の
占守島(シュムシュ島)に、日ソ中立(相互不可侵)条約
一方的に破ったソ連軍が突如として上陸し、武装解除中の
日本軍との間で激しい戦闘が交わされました。

 それ以前の、

 西暦1945年8月15日、日本はポツダム宣言
受諾して無条件降伏(厳密には無条件ではない)を
しました。

 私たちが、8月15日を終戦記念日とする根拠です。

 この日をもって、日本軍は武装解除を(正確には16日より)
始めるのですが …、

 その3日後の18日未明の出来事だったのです。

 武装解除中にも拘わらず日本の守備隊は、激戦の末に
ソ連軍を水際に追い詰め、まさに殲滅寸前となったときに、
「戦闘中止」 との方面軍命令が入り、この終戦後の戦いに
勝利しながらも、軍使を派遣して停戦交渉・武器の引渡しと
再度の武装解除を行い泣く泣く降伏したのです。

 その後、彼らは日本に帰ると騙されてシベリアへ抑留され
、極寒の地で強制労働を強いられ故郷へ帰ることも叶わぬ
ままに多くの人が命を落としました。

 その事実を学校ではもちろんのこと、実社会なら、なおさら
に教えてもらえる機会などないのだろうから、映画で有名に
なった 《硫黄島》 のことは知っていても 《占守島》 のことを
知る人は少ないのでしょうね。
 
 ましてや65年が経過した現在、戦争の記憶も薄れるなかで
いまなお未解決とされる問題(北方領土その他)が山積して
いるのです。

 ちょっと待ってください。 「ウサギとカメの物語」 だよねぇ

 … と思ったアナタ

 その通りです。 「ウサギとカメの物語 <7>」 right 完結篇の
予定だったブログに間違いありません。

 7月30日以来、ブログの更新が途絶え、3週間近くも経って
しまったのには訳があるのです。

 この間に、

 「ウサギとカメ」 に関連する新しい物語や事件がたて続け
に発覚し戸惑いと驚きのなかで、当初より考えていたような

 「世の中は見事な嘘で作られている」

 という八百長の実態を紹介して一応の完結とするプランに
変更を余儀なくされる事態となってしまったのです。

 そのなかには日焼けによる膝下両足大ヤケド(全治1ヶ月)
という恥ずかしながら私自身の身に実際に起こった事件も
含まれますが、オカルトチックに描写してしまいそうなので、
それは省きましょう …。

 つらつら考えまするに、足止めをされていた理由としては、
足のヤケドも含めて、昨今、日本を騒然とさせている事件を
「完結篇に盛り込むべき内容として変更せよ」 という天から
の 《啓示》 に他ならないからでしょう。

 では、「占守島の戦い」 が 「ウサギとカメの物語」 と如何に
してつながるのか、はたまた、昨今の事件、たとえば …、

 ミイラ化した都内男性最高齢の111歳とされていた男性の
遺体の発見につづき都内で最高齢の113歳の女性の所在が
不明となっているなど、せきを切ったかのように全国規模で
相次ぎ発覚する高齢者不在事例や、むごたらしいかぎりの
若い母親による幼児放置死事件のどこが 「ウサギとカメ」の
物語なのかquestion2

 そのあたりをちょっとだけ、ひも解いてみましょう。

 昭和天皇の詔勅に従い武装解除を進めていた占守島の
守備隊に対し、突如上陸、攻撃を仕掛けたソ連軍は、競争
に負けるはずのないウサギの立場なのです。

 ポツダム宣言の受諾を知っていたウサギであるソ連軍は、
無条件降伏が前提の日本軍であるカメに対して 「や~い。
手も足も出せないだろう。 お前はなんてノロマなんだ」 と
挑発したわけです。
 
 このとき、守備隊は終戦の詔勅に従って降伏するか、
国土の防衛のために戦うかの選択を迫られました。

 ちょうど、「ノロマな奴」 とウサギに挑発されたカメの状態
だったのです。

 このあたりの事情を詳しく知りたい方は下記URLを参照
してみてください。

  exclamation url http://sidenkai21.cocot.jp/m582.html


 さて、ミイラ化事件以降、増え続ける一方の所在不明の
高齢者は、この場合にはウサギです。

 レースの途中で休み眠ったウサギ(老人)を素知らぬ顔で
追い抜いてゆくカメ(若者)の姿が彷彿とされます。

 そこに年金などの不正受給の事実があれば、それは詐欺
行為であってイカサマの八百長と言えなくもありません。

 そのことは、

 同様に老人(ウサギ)をターゲットにした若者(カメ)による
虎の子奪取の 《振り込め詐欺》 とも相通ずるものなのです。

 若い母親(ウサギ)による幼子(カメ)の監禁放置死事件も
保護者と子供、強者と弱者の関係から言えば同じなのです。

 え~、それって、「ウサギとカメ」 とは逆じゃないのぉ

 と思われる方は、残念ですが、時間と紙面が足りないので
「ウサギとカメの物語 <1>~<6>」 を参照してみてください。

 確かにイメージ的には、逆のようにみえるのでしょうが …

 ところで、私たちは …

 日本の戸籍や住民制度、あるいは国民皆保険制度などは
世界に冠たるものだと自負していました。

 それがいま、ガラガラと音をたてて瓦解しつつあるのです。

 台帳万能主義である日本の制度のベースには、すべて民
(カメ)による官(ウサギ)への自己申告に依存する性善説が
前提にあるのです。

 言い換えれば、ご都合主義の無責任体質ということになる
のですが …

 「世の中は見事な嘘で作られている」

 と イソップ が看破したような前提で物事を考えれば、
本人確認、所在確認はあたりまえの話なのです。

 戸籍と実態の齟齬(そご)に限らず年金その他の国家の
基礎数値がデタラメだったり 《非核三原則》 が有名無実
なのは暗黙の了解事項であって、これらの事例だけでなく、
世の中のほとんどは某(なにがし)かの嘘で成り立っている
のです。

 だからこそ、イソップ は言うのです。

 「真実を見抜く目と耳を養いなさい」 と、そして、そのための
教本・手引きとして 『イソップ寓話』 を説いたのです。

 私たちは、テレビ・ラジオ・新聞などのマスコミ報道を正しい
情報だとして鵜呑みにし、そのままに受け入れてしまいがち
なのですが、とりあえず一度は疑ってみましょう。

 たとえば、真実だとされるアンネの日記やアウシュビッツの
ガス室や南京の大虐殺などの過去の出来事も、自分自身で
調べ、確認したうえで納得するようになれば、きっとイソップ
も本望でしょう 。

 もちろん、このブログも大いに疑って読むべきなのです

 さてと

 平板で雑駁(ざっぱく)な完結篇になってしまいましたが

 イントロとして『イソップの寓話』への興味を喚起し
『予言の書』 としての信憑性魅力を多少ならず
ともに惹起(じゃっき)することができたのでしょうかeq

 それはさておき、せめて完結篇ぐらいは真面目に締めたい
と思いますので …、
 
 この機会に、より深刻ならざる長寿社会の問題や世代間の
公平や格差、財政、年金問題に医療問題などの解決こそが
「ウサギとカメ」問題提起 であり
緊急課題 だと知るべきなのです。  パチパチ

 なるほど、

 ビシッと決まったところで 「ウサギとカメの物語」<1>~<7>
がイントロ部分だなんて、何だか長すぎて落ち着きません。

 それでか、さっきから、どうにもオチがつかないのは …

 なんちゃってね
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