とられるだけで何もできないような出来事に遭遇すること
があると思いますが …
「あいつ、おかしいよ」 などと常識外の行動
や突飛な意見に接すると思わずそんな言葉が口を突いて
出てしまうけど、その「おかしさ」の根本的な原因が
遺伝子や脳などの生物学的な異常に起因しているのだと
したならば …
そして、そのことが犯罪の引き金となった事件での
加害者が、精神疾患を患(わずら)う患者として
法律で裁かれ、無罪放免になるのだとしたなら …
「そんな理不尽な」と怒りをあらわにするのか
それとも病気ならば、仕方ないと納得するのか
少し内容は異なるものの
たとえば、
酒鬼薔薇聖斗と名乗った元少年Aなる人物が
著わした話題の書 「絶歌」ですが、個人的には特段の
興味もなく、まったくもって読みたいとも思いません
所詮は、読んだところで分からないものは分からないから
ですが、出版の倫理を問う声が姦しく、読んだ人々は一様
に口をそろえて「反省が足りない」、「自己陶酔で不愉快」、
「卑怯な自己弁護と正当化に腐心する内容」といった声や
酷評の嵐に晒されながらも、さらなる増刷が見込まれて
いるという現実は皮肉としかいいようがありません
しかしながら、増刷をするということは、そこに読みたいと
欲する一定数の需要があるわけで、表現の自由と相まって
咽喉に突き刺さったトゲのように忌まわしくもあり、由々しい
事態ではあっても簡単には結論が出せない難しい問題でも
あるわけです。
1号さんが若かりし頃に作った『病葉の季節』と
いう曲 のフレーズに …
降りたばかりのバスにひかれて、飛び散った
カエデの葉っぱが雨にうたれて死んでいた
という一節がありますが、雨に濡れた地面やアスファルト
の道にへばりつくようにして吸い付いている病葉(わくらば)
に、元少年Aの哀れをみる思いです。
端倪(たんげい)すべからざる凶悪犯の発現を、言わば、
サイコパス(精神病質者)として十把ひとからげに
取り扱うことで「現代型うつ」の如き、わがまま放題
を免罪符として許容してしまう社会傾向が、発症するはず
もなかったキャリアを覚醒させてしまわないのか甚だ心配
ではあるのですが …
いったい何がそんなに心配なのか、理解不能な方は、
1号さんの記事「『現代型うつ』の不思議」
を参考にしてみてください。
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/351.html
仮に、脳の機能不全や先天的に人格的障害があったと
しても、世に出て成功している人は大勢います。
正常とされる人格から逸脱していると本人や社会が悩む
ような状況なら問題ですが、そうした人格だからこそむしろ
大成できたと思われる人物がレオナルド・ダ・ヴィンチです。
想像力が異常に旺盛で、空想を現実よりも優先するとか、
博学であるとか、自己中心的で責任感に乏しいとか …
サイコパスの特徴のいくつかが当てはまります。
以前の『ダヴィンチの罠 妄想癖』では、
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/418.html
脳を活性化させる特効薬としての「妄想」という遊びに
呆(ほう)けた少年ダ・ヴィンチの孤独なる生育環境が天才
を生み出す一助になったというようなことを書きましたが、
失ったものには誰もが気づくけれど、もともと欠けていた
ものには気づきにくいのです。
ダ・ヴィンチにもとから欠けていたものとは常識という
額縁ですが、常識に囚われずに自由な発想で妄想の世界
に遊べたからこそ額縁の枠内から飛び出した超絶的な絵
(構図)を脳内に描けたのだと思います。
つまり、それは …
頭のなかに描いた「合成・合体・融合」画像で、
これらが『ダ・ヴィンチの罠』のあらゆる仕掛けに
対応できるマスターキーでもあるのです。
このあたりの件(くだり)が不明な方は …
『ダヴィンチの罠 パズル』での仮説を
参考にしてみてください。
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/416.html
このケース・バイ・ケースの罠に対応させる複数の鍵
(合成・合体画像)は、サイコ(多重人格)的な構図の
謎を解くものですが、「仮説」の域をでない荒唐無稽
なものであることは言を俟(ま)たないでしょう
そう、天才でも何でもない、只の常識人たちにとっては
「仮説」にもならないと噴飯するだけかもしれません。
しかし、「茶番に見える」からといって、必ずしも
真実から遠いということにはなりません。
常識の奴隷と化している人間にはフレームの中の世界
しか見えませんが、空想という望遠鏡や想像という顕微鏡
を使うと見えなかったものが見えるかもしれないのです。
ガリレオ・ガリレイが手作りの望遠鏡で眺めた夜空では、
悠久の過去から、現在、そして未来へと連綿と続く想定外
の(世のなかの常識とは異なる)事態が日々進行していた
わけですから …
『ダ・ヴィンチの罠 地動説』を参照のこと
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/420.html
天才ダ・ヴィンチにとっての「妄想」は必要不可欠な
万能薬で、ある種のイメージに対して特効薬としての効力
を如何なく発揮しますが、生来からの常識人やガチガチの
石部金吉たちには …
妄想という万華鏡は幻想を生み、狂想につながりやすく
迷想を誘発するので大変危険ですが、せめて拡大鏡くらい
の発想力や虫めがね程度の着想力は持ちたいものです。
色めがねで仮想し、想定内の話だとして一蹴されたり、
アイマスクで瞑想されても困りますので、一連のシリーズ
『ダ・ヴィンチの罠』を漸次に回想していただける
ことが理想的であることを申し上げて、きょうのところは
終わりといたします
って、それじゃあ、ダメじゃん !!
副題の『サイコ』はどうなったのよ
そうでしたね。
紙幅の関係で中途半端な解説にしたくなかったので
次回にさせていただきますが、奇想天外なる予告を
ひとつふたつ宣伝しておきましょうか
『洗礼者聖ヨハネ』
『洗礼者聖ヨハネ』が暗示している事柄のひとつ
に暗黒の宇宙空間に配置された太陽や月や惑星の運行が
あると、前回の『地動説』で解説しましたが、
「合成・合体画像」で鍵の鍵となる聖ヨハネの
指先が示す方向には『モナ・リザ』のモデルがいて、
絵の中のあちこちに罠を解く「鍵」が隠されているわけ
ですが、そのうちのひとつが『モナ・リザ』のモデルの
左右の目 瞳の奥の奥の奥の方にあるというのです。
肉眼では決して見えないので、超高解像度の写真撮影を
して分析するしかありませんね
ところで、なぜ、
わざわざ『モナ・リザ』のモデルと断りを入れるのか
と言うと、この絵のモデルはモナ・リザではないからです。
それについても、おいおい説明します
が、本当のモナ・リザは彼女です
ついでに言えば、
スーパーインポーズ(多重合成)した合体・融合画像での
聖ヨハネは太陽や月や惑星の役割をもって登場しますが、
彼らもまた、聖ヨハネであって、聖ヨハネではありません。
その他にも、
終生、手もとに置いていた3枚の絵のトランスフォームは
合成・合体・融合など数通りのパターンが想定
され、重要な鍵を握っている『モナ・リザ』には、
手・背景・衣装・微笑など心理ドラマさながらの罠と謎が
満ち溢れていて、まさに手放すことが出来ない門外不出の
『サイコ』な芸術作品だったのです。
純粋に精神分析学的な意味での性格や気質は、シロウト
には分かりませんが、
ダ・ヴィンチの脳内を縦横に駆け巡っていたドーパミンや
その他の神経伝達物質の影響及びホルモンの分泌作用
が、これらの絵画とどのような関係にあるのかは不明です
し、仮に前頭葉・扁桃体・海馬などの機能や働きに異常が
あったとしても、生体化学のキャンバスに塗り込められた
重層的な絵の具が放つ囁きのように複合化して多重的に
糊塗された禁断のアイデアが、奇想天外な「仮説」に
よって、ひとつひとつ解き放たれていくようにも感じます。
「左翼の夢想に、右翼の妄想か」
「やはり危険なのは、2号の奇想だな」
… to be continue !!
看過できない出来事としての連続児童殺傷事件の加害
男性の手記「絶歌」にダブらせて言えば、もうひとつ …
「絶歌」じゃなくて「舌禍」だろ !!
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ブーフーウー
皮肉のアッコちゃん
透明人間2号
小吉
ルート1/2
皮肉のアッコちゃん
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