私の母方の祖父は私が小学2年生の時に亡くなった。
その日、私はピアノのコンクールがあった。あとから母の日記を読んで知ったことだが、祖父は容態が危うかったらしい。
それも母が「この日はこよみにピアノを、〇〇ホールで弾かせてください。」と書いていたほど。
当時、祖父のお見舞いには何回か行っていたが、酸素缶をつけている以外変わった様子は見受けられなかった。
これはいとこから聞いたことだが、祖父はピアノのコンクール中に息を引き取ったそうだ。
当時、父、母、私は母方の祖父母宅から車で1~~~2時間くらいの所に住んでおり、叔父(母の兄)、叔母(母の義理の姉)、従姉は祖父母宅の目と鼻の先に住んでいた。
連絡を受け、祖母と叔父と叔母と従姉は病院まで行き、しばらくして祖父は病院で息を引き取った。
連絡を受け、父、母、私はコンクールが終わり次第その足で祖父母宅に行った。
ちょうど祖父が亡くなる1、2週間前、従姉の小学校で修学旅行があった。しかも、従姉にとっては小学生最後の修学旅行が。
また、父方の祖父は私が高校2年生の時に亡くなった。
2年生になったばかりのある日、その日は体力テストがあり、帰りが早く、友達とマックでお昼ご飯を食べつつお喋りをしていた。家に帰ってからセーラームーンを見ていたら母に『おじいちゃんが病気になった』と聞かされた。
気持ちの整理が着かず、混乱していた。
ちょうどその時、約1ヶ月後に海外留学を控えていたため、留学初日や留学中に万が一のことがあったとしても私は応対できかねた。
その約1ヶ月後、海外留学の2週間くらい前、父方の祖父は息を引き取った。
四十九日は丁度帰国してすぐの日だった。
今思えばふと思うことがある。
どちらの祖父も私たちに気を使ってくれたのでないか?
母方の祖父もいとこの修学旅行の時、危うかったそうだが耐えて、ちょうど私の演奏中に亡くなった。
父方の祖父も留学の直前になくなり、四十九日も帰国してから行われた。
母方の祖父との思い出はとても少ないし、父方の祖父も昔は母と祖父は仲が良くなかったためかあまり思い出がないものの、私たちのことを考えてくれたのかもしれない。
おじいちゃん、ありがとう。
私、来年受験頑張るね。だから、パパの方のおじいちゃんもママの方のおじいちゃんも天国からこよみのこと見守っててね。