閉ざされたドアの向こうに

相棒の片棒時代


今更ながら、『相棒』の元日スペシャルの感想を記しておこうと思う。

『相棒』の元日スペシャルは、他のドラマの元日スペシャルと異なり、新年早々なんだか後味悪い話が多い。

『バベルの党』や『寝台特急カシオペア号殺人事件』のような痛快な話の方がファンの間で名作回に挙げられ、視聴率も良いはずなんだが。

今回も御多分に漏れずseason9の『聖戦』に近い印象があった。脚本家の瀧本智行氏は今回のseasonからの人のようだ。

ネタバレになるが、今回のストーリーは劇中で12年前に起きた事件が絡んでいる。

さて、12年前ってなんの事件だっけ?

『相棒』は複数の脚本家が違う回を担当しているので、時として登場人物のキャラ設定がなんか違う時がある。もちろんそれは脚本家の個性とも言えるが。

ただ、キャラ設定は良いとしても時系列等に矛盾があってはいけない。

今回の12年前の事件は、杉下右京が1人で強盗事件に出動したものである。作中そんな描写はないが、あれ?その時の相棒は?神戸尊から亀山薫じゃないの?っと思い調べてみたら、どうやら自分の記憶違いで亀山退職後、神戸配属前の片棒時代に起きたものらしい。時期的には殺人ウィルスの事件後、法務省の人と豪華客船での事件(ファンの間ではマグロ回と呼ばれたいたような)の間のものらしい。

流石にそこには矛盾はないみたい。

ただ面白かった?と言われるやはりなんとも。

今シーズンはまだ面白い回が出てこないが、3月まで楽しみたい。





読んだ本

『脇坂副署長の長い一日』真保裕一(著)
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