ここには確かにあの街があったんだ。むかしむかしの話だ。

たどり着く場所なんて考えてはいなかった。歩いてきた。ゆっくりとだ。はじまりの場所は,はっきりと覚えている。

何年にもわたって通っているのに

2019年12月10日 10時31分43秒 | 空想の街での物語


といっても5年ほどは会ってはいなかったのだけれど。
歯医者の先生の顔を覚えていない。覚えていなかった。
いまはもう治療はしていない奥さんの顔は思い出した。
彼も彼女も歳をとった。ぼくはこの人たちのことさえ見てはいなかったのだ。
何を書こうとしているのか・・・長い話だ。空想の街でのものがたりだ。

むかし世界はぼくを中心にまわっていた

2019年12月09日 23時04分46秒 | 空想の街での物語


なのに最近はどうだ?
誰もぼくの方を向いていないし,ぼくも彼らを見ていない。
まるでありの動きを観察するように・・・本気でそう思っていたのだ。愚かだとか傲慢だとかの意味づけではなく,ぼくの世界のありかたの話だ。
ぼくを観るものが少なくなると,ぼくの存在は希薄になる。誰もぼくを観なくなるとぼくの存在はなくなってしまうのだ。


斉明天皇は九州でなくなっている

2019年09月08日 19時49分11秒 | 空想の街での物語


もちろん真実はわからない。けれど記紀はよくできた物語で。
中大兄皇子の母さんは天皇としての名前をふたつも持った豪傑だけれど・・・彼女の物語はとても興味深い。おもしろい。
令和や平成の政治家が,自らの保身のためだけに右往左往する姿よりもずっとおもいろい。