ここには確かにあの街があったんだ。むかしむかしの話だ。

たどり着く場所なんて考えてはいなかった。歩いてきた。ゆっくりとだ。はじまりの場所は,はっきりと覚えている。

西武池袋線 椎名町から

2020年09月10日 23時16分13秒 | ゆっくりと妄想を積み,不確かな記憶を編み込んでいくと幻の街ができあがる。


僕が初めて池袋線の椎名町駅に降りたのは昭和50年だったと思う。その駅舎はとても小さく古く懐かしいパーツのひとつだ。僕の記憶の中の街,風景のパーツのひとつという意味だ。
ただ,それは昭和49年だったかも知れない。その誤差には,すこし事情がある。僕の事情ではなく,彼女の事情だ。椎名町の雨はもう少し後の出来事だ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。