ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■取りたい仕事~昭和初期文化住宅

2007-06-02 16:52:57 | ■建築-計画物件
今日は午前中計画中の物件の打ち合わせ。
「昭和初期文化住宅」のイメージである。

この仕事は是非やりたいんですよね。
それは、なかなかこのような面白い物件は少ないから。

建物の性能・広さより雰囲気を大切にしたい。
それは、お客さんの建築に対する心。
なかなかココまで明確な意思で家造りに挑むお客さんも少ないので・・・
とっても楽しみです。



傾斜地に建つこの家は、一階はRC、二階は木造の混構造で考えています。
それは、道路からの崖を擁壁を築造することなくなだらかな斜面にしたいから。



庭から見るとこんな感じ。
お客様のイメージから抽出したモチーフを再現しようと試みています。



述べ床で100㎡を切るこの家は、外観を整えるのにとても苦労しています。
体力壁を確保しながら、窓の位置をデザインする・・・
何気にコレが難しいのです。
※大きい家だったらあまり問題はないのですけどね。



玄関ホールはこの家には似つかわしくない広さ。
中二階(踊り場)が玄関となっていて、そこから階段で一階、二階へと移動します。
手摺をそれっぽくデザインしてみました。



キッチンからの眺め。
細長いリビングとテラスの脇に設けられた趣味室。
寝室の広さを極限まで削ってるので、この趣味室で、音楽を奏でたり、本を読んだりする事になります。
ご家族の共用の部屋を設ける事で家全体の狭さを克服しようと思っている訳です。

でも、結果家族にとってはこの方が豊な生活をおくれると思うのです。
広い個室をそれぞれにしつらえるのでなく、家族でイロイロな場を共有しながら生活する。
それが本来の家族のあり方だと思うし、この昭和初期の暮らし方だと思うからです。



ダイニングからキッチンを望む。
お客様は骨董品(古道具)を集めるのが趣味。
間取りを考える上で、それらの配置をイメージしながらプランニングすることが必要です。
「あの、お客さんがもっていた対のガラス棚はここに置けるようにしよう。」
「壁に飾っていた食器類はココに。」
「あの椅子は、あの鏡台は、デスクは・・・」

と、吊戸棚の裏を飾り棚にしようと思っています。



オマケで、テラスから趣味室を眺めた感じ。

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お客様の評価はまずまず。
今回は、奥様が急用で打ち合わせに来れなくなってしまったので、その反応はまた次回。
是非是非頑張って仕事させてもらいたいと思っています。

楽しみ~!

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今回は、模型を作る時間がなかった分スケッチに時間を掛けました。
イメージが伝わったかなぁ。

■前回の模型プレゼンはこちらから

※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。

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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろぽん)
2007-06-09 10:37:09
デッサンが上手で羨ましいです。
ぼくは線を書くとフニャフニャ曲がってしまうのでン何度も消しては書き直して・・・

やっぱり手書きは回数をこなして行かないといけないですね。

想像で家の内部を立体的に描くのは、何かコツでもあるのですか?
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デッサン (akatuki)
2007-06-10 23:31:59
>ひろぽんさん

僕も決してうまい方ではないのですが、下絵を3Dや模型写真、パース技法で付くってソレをなぞるように書いています。
まずは、うまいスケッチを参考に真似して書いてみるのはどうでしょう?
コツがなんとなく解ると思いますよ。

内部を立体的に書くコツですが、やはり一度パース技法の本か何かを買って練習する事をお勧めします。
きっと上達すると思いますよ。
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