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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

建築資材の放射能汚染~対策の難しさ

2011-11-13 01:06:22 | ■建築話
これからコンクリートを打設する現場のコンクリートの配合計画書が提出されました。
これは、コンクリートの材料となる水や砂、骨材の種類や産地、水の配合日や薬剤を入れる場合はその種類と量などと、品質として確保される強度が記されています。

今までは、強度やコンクリートの性質が間違いないかの確認だけを重視してきたのですが、原発事故が起きた以降はその材料がどこで採取されたかが気になるようになりました。

この気にする加減が難しいのですが、とりあえず砂や砕石は原発よりある程度離れているので問題ないと考えますが実際は良くわかりません。

しかし、問題はセメントです。
セメントは焼却汚泥などを原料としていて、一部の報道ではかなりの放射能を帯びた汚泥が焼却されセメントになっていると聞きます。

9月から秩父市の放射能を帯びた汚泥が使用予定のセメント会社への出荷が再開されたとの報道がありました。
ですので、おそらく今回利用予定のセメントもこの放射能を帯びた焼却灰から造られたものであると想像できるのです。

しかし、それ以上の情報はなかなか調べることが出来ません。
放射能を帯びた焼却灰を利用したセンメントを利用したという事実だけを考えるととても不安ですが、お茶の問題と一緒でコンクリートになるまでの工程で充分薄まっているだろうという事と、このコンクリートでなくても同じ不安は残ることからこれ以上調べても利がないと思っています。

今回は木造の住宅で基礎の一部に利用されるだけなので、万一放射能の問題があったとしても限定的ですが、RC造(鉄筋コンクリート造)の際にはもう少し調べなければいけないかもしれませんね。

秩父市の下水処理センターによると、

5月19日に1キロ当たり2万6100ベクレル、8月16日に同9880ベクレルの検出しており、セメント原料への再利用を停止していた。8月30日の段階では焼却前の汚泥の状態で同399ベクレルまで低下。セメント工場側が引き受け基準を、同100ベクレルから500ベクレルまで緩和したことにより、原料としての出荷が可能となった。

ということ。
逆に言うと、初期の高濃度の焼却灰を使っていないという事実がわかった事は大きな収穫です。

と、安心する為の材料を探す必要が無いように、きちんと検査を行い配合計画書の項目に現れるようになる時代が来るのでしょうかね??

→建築ブログ更新しました「工事完了前の配筋検査」

※太平洋セメントのHPでは放射能測定が公表され大気同等とされていました。
この結果を信じるしかないですよね。


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