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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■やはりなかなか思いどうりにならない見積もり調整~建築家の自邸第84話

2008-08-14 08:36:44 | ■建築家の自邸・構想~建築、竣工まで
このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。

◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから

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見積もり調整が難航しています・・・

工事の段取りだけは比較的順調だったんですけど、先日の地鎮祭の前日に見積りがあがってきたんですね。
表紙をめくると見えてきた金額。
その金額がこちらの予想を上回る額で予算オーバーとなっていたのです。

見積書の表紙から先をめくる気がしません・・・

この前触れはあったんですね。
どうも予算オーバーしそうなので、VE案(バリュー・エンジニアリング:単なるコストダウンでなく価値を損なうことなく予算を調整する手法)を考えた上でお打ち合わせさせてくださいと工務店から連絡を受けていたので、ある程度の覚悟はしていたんです。

確かに、グレードの高い建材を使う事や難しい納まりの工事などががあったんです。
北欧風の家具にしたいので、キッチンの扉などにチークの突き板を利用しようとか、予算次第では辞めてもいい家具を金額を把握する為に一旦工事に含んでいたりとか・・・
(予算オーバーは見込んだ設計だったのですが・・・)

また、土日のみの作図では図面が間に合わず、文章だけで仕様を伝え見積もりをお願いしてしまっていた事など・・・

工務店側はグレードがキチンと把握できないところは、”損”の出ない安全側の金額=高めの金額で計上したところもあると思うのです。

これは、工事費の調整に難航しそうです。

明日は地鎮祭が控えているというのに・・・
このまま進めて良いものか?

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まずは、この値段を下げる為に工務店の提示するVE案を聞く事にしました。

しかし、それぞれの項目は・・・

壁をモルタル+左官仕上げをやめてサイディングにする。
床暖房をやめる。
壁紙をクロスにする。
床を合板フローリングに代える
浴室をユニットバスにする。
など・・・

それを全て行うと私がデザインしたところが一つも残りません・・・

こんな家を建てたいわけではないのです。
(コレは私の価値観の問題なので悪しからず)

しかも、その項目全てをしても、まだ私の想定の予算に届かないという内容のものでした。

坪当たりの工事費で検討しても百万をゆうに越える金額。
コレはどう見ても高すぎる・・・

その考えは工務店も一緒で、まだまだ予算を削れる所があるだろうと、見積もり担当者に促してはくれていたのですが・・・

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今回は、今まで工事を頼んだ事がない工務店に私の側から見積もりを依頼したんです。
SE工法を採用している事から、他の工務店には依頼するのが難しく特命工事(一社に絞って)でお願いしていたんです。

だから、逆に足元をみられて高くふっかけられたんじゃないかという気持ちまで生まれてしまいました。
確認申請もSE工法で出しているから今さら他の工務店に乗り換える事が出来ないだろうと・・・

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明日は地鎮祭。
一時は中止にして一月ぐらい考える時間を設けようかとも思いました。
しかし、いづれは建物を建てるし、段取りはしてしまっているので地鎮祭は予定どうりに行おうと、先日の地鎮祭は執り行われたんです。
だから、ブログには書きませんでしたが・・・
少し、ギクシャクした感じで・・・
ちょっとあまり気持ちの良い地鎮祭ではなかったんですね実は。
(母にはそういうことは打ち分けずに行ったので喜んでいましたが)

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さて、それから一週間ちょっとで、見積書の内容を吟味し工務店とのやり取りを重ね、なんとか私の気持ちと予算が折り合う一歩手前まで調整が出来ました。

やはり、チーク材の家具が極端に工事費を押し上げていた事。
こちらの指定したものとは違う最高グレードのエアコンが見積もってあったり、仕上表に書いてあったコメントに対し、凄い大変な事と勘違いしてかなりの予算を取ってあったり・・・
水道管の引き込み工事が新規に必要となるのでその工事費(約60万円)が坪単価を高く見せていたり・・・
もちろん、地盤改良費もかなり影響ありますし、敷地内に2t車しか入れないので割高になっていたり・・・
また、二棟の工事費を別々に拾っている事にも問題がありました。(ボリュームメリットのない内容となっていた)

何が原因で工事費が高くなっているのか?
また、どういった内容を過剰に見積もりに計上しているかなどをすべて洗い出して交渉を進めてきました。

お互い初めて同士の間(私と工務店)なので、図面上の一言でグレードを判断できない事が一番の予算オーバーの原因でした。

きっと、コレぐらいのグレードの材料を使わないと満足してもらえないだろう?
とか、コレくらい大変な工事になるだろうと・・・
ちょっと過剰に見積もってしまったようでした。

このお盆の時点ではまだ、正式に契約もしていないし、見積もり調整が成功しているわけではありません。
ただ、大方の見通しがついた。
ほんと、このことだけでも報告したくて記事にいたしました。

本当、一時はまた白紙に戻さなければいけないかなぁとも考えたもので・・・
後はこちらの最後の要望を工務店がのんでいただければ気持ちよく着工できるのですが・・・


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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
久しぶりに (ちびなべ)
2008-08-14 10:47:40
これを読んで久しぶりに仕事をしていた時の感覚を思い出しました。確かにグレードが不明瞭だと「後で追加予算出してもどうせくれないだろうから」って高めに見積もりしちゃいますし、いざ予算削減しなきゃって時には同時施工で削れるところとか頑張って探してたり・・・。特に日頃付き合いがない工務店さんだと調整もなかなか難しいだろうなぁと思いますが、ぜひともここは踏ん張ってイメージ通りの家をっ!!
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イメージどおりの家を (akatuki)
2008-08-14 22:20:07
>ちびなべさん


こちらも、予算減額の末に住みたくない家を作っても本末転倒なので必死です。
その場合は白紙に戻す覚悟もありつつ、調整に挑んでいます。
お客様の家だと、要望以上の事を考えていて予算オーバーになる所があって、そこを削れば良いのだけど・・・

自分の家だと、なかなか妥協が出来ません。
ほんと大変です。自邸の設計は。
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いい勉強だね (とよみ)
2008-08-15 11:04:36
相手の立場でものを考えるのってすごく難しいと思う。

建築士もお客様の想いとは少なからずギャップがあるんじゃないかな。



お客様の立場に立てるというのが、建築家AKATUKIが自邸建設をした一番のメリットかもね。
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難しいよね (akatuki)
2008-08-15 23:47:57
>とよみさん

ほんとそうですね~
しかし、お客さんほど贅沢な資金がないだけに辛い所があります。
理想だけは立派なものですから・・・
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Unknown (ポッキー)
2008-08-17 02:52:26
おひさしぶりです。

なかなか難航されているようですが、無事調整がつきそうでよかったですね!読んでいてちょうど1年前の自分を思い出しました。

自分の場合、予算に合わせるために色々と見積もり調整で落としていったのに、結局施工中に追加発注したり竣工後の今になっても更に追加で工事をお願いしたくなったり。予算総額の読み込みも自体も厳しく見過ぎていたりして、なかなかうまくいかないものです。(甘く見過ぎはもっとまずいですが)
家の場合はこの反省を次に生かそうと思っても2度目がなさそうなところも辛いところですね。。。
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出遅れてます・・・ (akatuki)
2008-08-17 17:21:02
>ポッキーさん

ほんと、ポッキーさんには遅れをとっていてもう住み始めている事が羨ましい限りです。
そう、後悔しても次に生かされないのが辛い所。
(私の場合は次のお客様の家で生かす事は出来るのですが・・・)
予算配分を再度検討中ですが、大筋では着工できそうです。
良かった~。
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