ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■現場調査&役所調査で解る新事実・・・

2009-12-18 22:40:03 | ■建築-計画物件
一昨日、新築の計画案を作る予定の土地や法律を確認しに、現場調査と役所調査に行ってきました。
場所はまだ明らかに出来ませんが、やはり一番初めの設計段階でも出来る限りその土地を見てから考えたいと思う私。
事前にお客様からは法規的な資料を戴いたり、グーグルアースや航空写真で周辺の状況は確認しましたが・・・
やはり、自分の目で見て足で歩く事でいろんなイマジネーションを膨らませてから計画案を考えたいと思っています。

特に敷地に立ちながら周辺の建物を眺め(グーグルアースではコレが出来ない!)、隣家の視線や、家からの眺めを想像しながら頭の中で家の形をイメージする事は私の設計プロセスの中ではどうしても必要な事なんですよね。

敷地それぞれの個性があるのでその個性を潰さないでどのように可能性を広げられるか?
それは、やはり敷地に立って始めてわかる事もあり、閃く事も多いのです。

と、言葉で書くと劇的な計画案が出来そうですが、実際はそういった事が前面に出てくる計画は多いわけではなく、なんとなく私の頭の中でモヤモヤっとしたイメージが湧いて、それがなんとなく図面に現れる事になります。

でも、それでも現場調査は重要です。
そのちょととした手がかりを探って設計に生かせたときの喜びは最高なんですよ。

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さて、現場調査と一緒に役所にも調査に行ってまいりました。
用途地域などの情報はお客様より戴いていたんですが、ちょっと一つ複雑な事を考えているのと、法令的なことを再確認したかったからです。
でも、一つ収穫が。
建設予定地が新防火地域に指定されていたということ。
ただでさえ、準防火地域で低層住居地域にしては厳しい制限だったんですけど・・・
さらに厳しい制約があったのです。

通常、準防火地域の場合は延べ床面積500㎡以下でかつ、2階建て以下であれば隣地に近いところだけを防火構造といって火災に少し強い構造にすれば良いのですが・・・
この新防火地域(東京都建築安全条例)の場合は、「原則として、全ての建築物は、準耐火建築物以上とする」となっているんですよね・・・

いやぁ~ちょっと厳しいですね。
この条例は平成16年以降に出来ているようなので、新しい建物はその基準にのっとているはずですが、それ以前に建った近隣の建物は外壁に木を使った物も多く見受けられその街並みの雰囲気が良かったのに・・・
コレではだんだんとその街並みも失われてしまうかもしれません。
ちょっと残念ですね。
でも、なんとか街並みを維持したいものです。

さ~てどんな建物を提案するか?
モヤモヤを頑張って形にしないとです!


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