国立新美術館で開催されている「ルーシー・リー展」に行ってきました。
実は僕。あまり彼女の事良く知りませんでした。
姉が「リーシー・リー見て来たけど良かったからいってきなよ」といわれた時に女優のルーシー・リューと完全に勘違いしていたんです・・・
でも、展覧会のカタログを見せてもらったら凄く興味が湧いて嫁さんと娘と行って来たのです。
ルーシー・リーはウィーン生まれの陶芸作家。
繊細なラインと美しい色使いが特徴的。
カタログをめくっているとその美しさを自分の目で見てみたいという気持ちになったんですね。
この器の裏側はどんなになっているんだろう?
器の底は?
そんな気持ちになったのは初めてかもしれません。
そして、案の定。
展覧会の内容は凄く充実していて大変有意義なものでした。
ルーシー・リーは釉薬の研究に余念がなく、生涯その研究に陶芸人生を掛けて来たといっても過言ではありません。
その様々な配合の組み合わせは記号化して他の人には解らない様に研究を重ねていました。
その、努力から生まれる美しい釉薬の色使い。
書き落としや象嵌といったテクニックとこの独特な釉薬の組み合わせが見事な造形を作り出しています。
そして、どれも繊細な今にも壊れそうな薄い陶器はどこか危うい不安定さを持ちつつ、そのプロポーションが少しでも崩れると破綻するような無二の存在感を発しているんです。
計算しつくされた歪みと傾き。
どれも、見ていて唸るばかり。
現在の工業化の動きとは違い。
一つ一つ手造りの温もり。
それぞれの陶器に込められた思いが僕の心を刺激します。
そして、特に魅力的だったのがこのピンクの釉薬。
錫を適量混ぜる事によって象嵌部分の釉薬が滲む様な模様を見せてくれるようで、その淡いグラデーションがと~~~っても綺麗でした。
コレは写真とか印刷物じゃとても表現できない独特な色合い。
是非自分の目で確かめてもらいたいですね。
ほんと、陶芸というカテゴリーでここまで私を魅了したのは始めてかも。
まぁ、あまり陶芸の展覧会自身見に行く事が多くないのですが、ここまで奥が深く、理化学的な配合という研究を重ね築き上げた世界。
もっと感覚的な分野だと思っていたのに、その表現を可能にする手段を自分自身で切り拓く姿に感銘しました。
あ~ルーシー・リーの作品が欲しくなってしまいました・・・
■ルーシー・リー展は国立新美術館で6/21まで開催しています。(国立新美術館HP)
※ルーシー・リー展の割引クーポンをDLすることが出来ます。
是非、訪れてみてください!
平日でも結構混雑していたので土日の鑑賞は凄く混雑するかも。
会期終了間際になるともっと混むかもしれないのでお早めに訪れてみてください。
---オマケ---
オマケで国立新美術館の写真も。。。
と、何を隠そう国立新美術館に訪れるのも初めてだったので、こっちを見るのも今回の目的の一つ。
このエントランスはとってつけたような違和感があるものの・・・
内部の空間はとてもいいですね。
繭のように包まれたこんもり感とガラスの膜の開放感。
その相反する要素が見事にマッチして独特な空間を作り出していました。
やはり、写真で見るよりいい。
テラス部分で一休憩。
風が吹き抜けとても気持ちが良い。
ルーシー・リー展特別ドリンク「アルビオン・ブルー」と柚子茶。
どちらも400円、380円とこういう場所では割安な金額な上、とっても美味しかったです。
是非、この展覧会に訪れたなら味わってみてください。
ちなみにレストランもとっても雰囲気が良く、ランチですと1800円ぐらいでコース料理が食べられるそうです。
ちょっといいかも。
外側はガラス庇で覆われているのですが、やはりちょっと薄汚れていました。
でも、そういったメンテナンス性の悪さというのを超越した良さが内部には広がっている。
そう思いました。
といった所で、帰宅の途へ。
ベビーカーで美術館の内部も見学できるのは良かったんですけど、娘の目線には展示物が何もなくつまらなかっただろうなぁ~。
ようやく、帰れるので機嫌を取り戻した花梨です。
実は僕。あまり彼女の事良く知りませんでした。
姉が「リーシー・リー見て来たけど良かったからいってきなよ」といわれた時に女優のルーシー・リューと完全に勘違いしていたんです・・・
でも、展覧会のカタログを見せてもらったら凄く興味が湧いて嫁さんと娘と行って来たのです。
ルーシー・リーはウィーン生まれの陶芸作家。
繊細なラインと美しい色使いが特徴的。
カタログをめくっているとその美しさを自分の目で見てみたいという気持ちになったんですね。
この器の裏側はどんなになっているんだろう?
器の底は?
そんな気持ちになったのは初めてかもしれません。
そして、案の定。
展覧会の内容は凄く充実していて大変有意義なものでした。
ルーシー・リーは釉薬の研究に余念がなく、生涯その研究に陶芸人生を掛けて来たといっても過言ではありません。
その様々な配合の組み合わせは記号化して他の人には解らない様に研究を重ねていました。
その、努力から生まれる美しい釉薬の色使い。
書き落としや象嵌といったテクニックとこの独特な釉薬の組み合わせが見事な造形を作り出しています。
そして、どれも繊細な今にも壊れそうな薄い陶器はどこか危うい不安定さを持ちつつ、そのプロポーションが少しでも崩れると破綻するような無二の存在感を発しているんです。
計算しつくされた歪みと傾き。
どれも、見ていて唸るばかり。
現在の工業化の動きとは違い。
一つ一つ手造りの温もり。
それぞれの陶器に込められた思いが僕の心を刺激します。
そして、特に魅力的だったのがこのピンクの釉薬。
錫を適量混ぜる事によって象嵌部分の釉薬が滲む様な模様を見せてくれるようで、その淡いグラデーションがと~~~っても綺麗でした。
コレは写真とか印刷物じゃとても表現できない独特な色合い。
是非自分の目で確かめてもらいたいですね。
ほんと、陶芸というカテゴリーでここまで私を魅了したのは始めてかも。
まぁ、あまり陶芸の展覧会自身見に行く事が多くないのですが、ここまで奥が深く、理化学的な配合という研究を重ね築き上げた世界。
もっと感覚的な分野だと思っていたのに、その表現を可能にする手段を自分自身で切り拓く姿に感銘しました。
あ~ルーシー・リーの作品が欲しくなってしまいました・・・
■ルーシー・リー展は国立新美術館で6/21まで開催しています。(国立新美術館HP)
※ルーシー・リー展の割引クーポンをDLすることが出来ます。
是非、訪れてみてください!
平日でも結構混雑していたので土日の鑑賞は凄く混雑するかも。
会期終了間際になるともっと混むかもしれないのでお早めに訪れてみてください。
---オマケ---
オマケで国立新美術館の写真も。。。
と、何を隠そう国立新美術館に訪れるのも初めてだったので、こっちを見るのも今回の目的の一つ。
このエントランスはとってつけたような違和感があるものの・・・
内部の空間はとてもいいですね。
繭のように包まれたこんもり感とガラスの膜の開放感。
その相反する要素が見事にマッチして独特な空間を作り出していました。
やはり、写真で見るよりいい。
テラス部分で一休憩。
風が吹き抜けとても気持ちが良い。
ルーシー・リー展特別ドリンク「アルビオン・ブルー」と柚子茶。
どちらも400円、380円とこういう場所では割安な金額な上、とっても美味しかったです。
是非、この展覧会に訪れたなら味わってみてください。
ちなみにレストランもとっても雰囲気が良く、ランチですと1800円ぐらいでコース料理が食べられるそうです。
ちょっといいかも。
外側はガラス庇で覆われているのですが、やはりちょっと薄汚れていました。
でも、そういったメンテナンス性の悪さというのを超越した良さが内部には広がっている。
そう思いました。
といった所で、帰宅の途へ。
ベビーカーで美術館の内部も見学できるのは良かったんですけど、娘の目線には展示物が何もなくつまらなかっただろうなぁ~。
ようやく、帰れるので機嫌を取り戻した花梨です。
雨で寒かったのでオリジナルドリンクへの挑戦は諦めましたが、雨に濡れる新緑を観ながらコーヒーを一杯。一時間半くらいでしたが最近なかった静かな時間を堪能しました。
国立新美術館は3回目くらいですが結構空間が好きですね~。私の1位は庭園美術館ですが、上位に入ると思います。
レストランは前に行きましたが美味しかったですよ。ちょっと期待が大きすぎたので感動は少なかったですが。
やはり行っていましたかぁ。
良かったですよね。
国立新美術館は企画展で気に入ったのがあったら行こうと思っているうちになかなか出歩けなくなってしまって行かずじまいになっていました。
あの場で時間を気にせずまったりとした時間を過ごす。とても贅沢ですよね。
レストランは雰囲気は良さそうですが、やはり味は一流とはいかないのですね~
気にはなっていたんだけど、次の企画展「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」を注視してました。
ありがとう(^^)
P.S.
>一回失言したり、政治判断を誤ったりしたら終わりなんて事繰り返していたら全然前に進まないよ~~!
"I agree!!"
何のための政治何だか、、、何のための政治家何だか・・・
本当に日本(含め豊かな地球)のために、リーダーシップ取れる人いないかなぁ・・・
マン・レイ展も気になりますよね~。
でも、ルーシーリーも良かったですよ。
こういう展覧会ってラップしながら行われると同時に見やすいのに・・・
とりあえず、菅さんに期待。
いろいろまた問題出ているけども、うまく襟を正して演説のようなクリーンな政治を行ってもらいたいものです。。。