ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■青森銀行記念館~前川國男設計・弘前市庁舎

2007-05-21 22:32:07 | ■建築見学・展覧会
GWの弘前観光。

弘前城の花見の傍ら市内観光を。
ここ弘前は、明治の名建築が点在している。
この青森銀行記念館は普段は200円の入場料なのですが、この桜祭りのシーズンは無料開放。
始めは、あまり建物の事も知らずに、「タダだから」といった感じで中を見てみたのですが・・・



う~ん。
ノスタルジック。
この無駄な装飾がなんともいえない。

この建物は青森県初の銀行として明治37年に建築されたもの。
ルネッサンス風の和洋折衷な佇まい。



あれ?
この階段見たことがある。
それも、凄く最近。
どうやらこの青森銀行記念館を設計した建築家は、斜陽館の設計者でもある堀江佐吉らしい。
どうりで、階段の手摺が同じデザインな訳だ。



天井に貼られているのは、日本に数カ所にしか残っていないという「金唐革紙」という豪華な壁紙。



こちらの階段もまた同じようなデザイン。
好きだなぁ。
このコケシ手摺。

無料入場というのに惹かれて入館したものの結構満足。
偶然にも斜陽館と同じ設計者の建物という事で、なんか嬉しくなっちゃいました。



こちらは、前川國男氏の設計した市庁舎。
弘前城のまん前にある。
ちょうどGWの中日で開いていたので寄る事にした。



前川氏はここ弘前に数多くの建築を残している。
しかし、役所建築がほとんどの上、劇的な建築的シカケがあるわけでもなくちょっと見ごたえにかけるかなぁ・・・

でも、やっぱRCの打放しとレンガのテクスチャーはいい。



エントランス前の装飾的建築物。
ここの意匠は、前川氏らしい独創的な意匠。

同じ役所建築で前川氏が手掛けた世田谷区役所の方が私は好きですけど・・・
でもきっと、雪の中にこの市庁舎が埋まっていると素敵なんでしょうね。
一面の白い雪の中に建っている姿を一度見て再評価したいと思います。



オマケで、これは市庁舎の脇にあった洋館。
誰のどんな建物なのか解りませんが、ちょっと厳つくて愛らしい。
なんか時を感じさせる建物っていいですよねぇ。

---AkatukiのGWの旅行記---

■満開の枝垂桜・弘前城桜祭りのレビューはこちら

■斜陽館再見~太宰治記念館はこちらから

■明治の三大庭園・これぞ和洋折衷~盛美園 はこちらから

■藤田記念庭園~花見の後ののんびり喫茶 はこちらから

---

■前川國男氏の自邸は江戸東京建物たてもの園にあります。その様子はこちらから


最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yabeshi)
2007-05-22 23:27:04
青森銀行記念館の豪華壁紙と照明、ノスタルジックだね。
特に壁紙は個人的にかっこよさを感じます。
近くで見てみたいと思いました。
返信する
金唐革紙 (akatuki)
2007-05-24 23:01:47
>yabeshiさん

どうもです。
金唐革紙・・・
詳細が良く解らないのだけど、とても雰囲気出ていて良かったですよ。
やっぱこの年代の建物っていいよね~。
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。