なんともう、売れてしまったのである。
不動産屋さんに相談して一週間ばかり。
プルル~と携帯電話の着信を見ると不動産屋さんの名前。
定期報告(売主に一週間おきに、販売の状況を伝えなければならない)の電話かと思い電話を取ると。
「早速なんですが、購入したいというお客様が・・・」
「え?」
「そうなんです、もう二度ほど現場を見ているお客様がいるのですが、その方が是非明日契約したいと・・・」
耳を疑った。
何しろまだ工事中である。
「でも、工事中だし、後からココを直してくれって言われても出来ませんよ・・・」
「大丈夫です。中古物件だし、ソレは先方には言わせません・・・」
と、そういうわけで今日は売買契約成立の手続きを行ったのです・・・
本当に予想外で拍子抜け。
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契約が決まったことは嬉しいのですが、あまりにも予想外。
工務店に今の工事の状況を聞いてみると、
クロスを貼っているところ。
まだ、フローリングは養生中だし洗面台はまだ取り付いてない。
畳や障子はもちろんまだだし、照明器具も取り付いていない状態。
最期に一気にコレラが取り付くはずのだが、その一歩手前。
完全に工事中である。
一体?この状態で何が気に入って購入に踏み切ったのか?
私のリフォームはほとんど意味を成さなかったのか・・・
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不動産屋さんとの契約時に、買主さんの情報をうかがいました。
買主さんは、近所に住むおばあさまと娘様。
子供さんはいないらしい。
おばあさまが足が悪いので下の階を希望していたそうです。
三ヶ月前くらいから家探しをしていたのですが、まさにドンピシャ。
希望の一階で全面リフォームということで即購入を決心なさったそうです。
不動産屋さんと私が契約してから一週間で二度ほど現場を見られたそうです。
工事中なのによく決心しましたね?
と、聞いたところ、畳やら何やらが取り付いてない状態だったので逆に
キレイになるんだなぁと実感したそうです。
階段を実際に登ってみてコレなら充分登れる。
家の中に大きな段差がない。
和室がある。
浴室の段差もチェックしてたそうです。
全て納得の上での購入だそうです。
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正直すんなり契約が済んでしまって不安なところはあります。
でも、買主さんの事情なども解りましたので安心して契約を行う事が出来ました。
しかし、実は不動産屋さんも”オープンハウス”折込のチラシをもう作成してしまっていたらしいのです。
こんなに早く買い手がつくとは思っていなかったのです。
チラシをばら撒いた関係上、オープンハウスは行わなければいけないそうです。
もう、売れているのに・・・
チラシを見たお客さんが見に来たときに誰もいないと問題が起きるからだそうです。
見に来た人に「あいにく、もう売れてしまいましたと」と、説明せねばならないとの事。
不動産屋さんも嬉しい悲鳴です。
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そして、我々も飾り付けの品々を購入してあったのです・・・
もう飾る必要が無くなってしまったコレラ。
困りました。
でも、やっぱ飾りますかね・・・
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■夢のマイホーム計画
設計士の自宅建設までの苦悩を日記に掲載しています。
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そうなんですよ。
嬉しくないんですよね~
もっと完成形を見て決めてくれたなら、選んだものが良かったからかなぁと自己満足できたのですが、それ以上に地の利で売れた線が強いというか・・・
ちょっと悲しいです。
でも、当初の予定よりもかなり高く売れたので結果オーライ。
昨日も飾る品追加購入してしまいました(笑)
まさに自己満足の世界・・・
こだわり派としては試行錯誤のリフォームを見ずして決められてしまうと、肩透かしな気分?