■放射温度計でコンロの火の温度も計測できちゃう

注文していた放射温度計が到着しました。
この温度計は、計測したい物体に向けてボタンを押すと一瞬で温度が測れる優れものです。

私はこの温度計で建物の外壁や内壁など温度を測ることで、世の中の物体の温度を知りたいと思っているのです。

試しに我が家（非暖房時）の温度は・・・
外部に面した壁は14.9度
その他の壁は17.9度
天井は16.7度
床は15.9度
北側のスーチールの玄関扉は8.8度
照明器具は22.8度
室内の気温は16度前後
と、様々な数値を示しています。

到着した日は嬉しくてコンロの火の温度をチェックしてみたり。
レンジでチンしたインスタントチャイの温度を計測してみたり・・・
いろ～～んなものを計って楽しんでしまいました(＾ー＾)

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一番始めに確かめたかったのは、外断熱で施工したＲＣ物件の温度調査。
私の勤めている事務所が設計し、入居しているマンションがまさしくそれで、気温は高いはずなのに昼過ぎになると寒さを感じる事がありその原因を探りたかったんですよね。

今日一日計測しただけで結論を出せませんが・・・
やはり、コンクリートの建物は蓄熱量が多すぎるのが原因と思っています。


朝は、夜の熱量を蓄えているので出勤すると暖かく感じるんですよね。
解りやすく数字を仮に書くと

前夜22度だった室内が　朝には17度くらいになっているんです。
しかし、外気温は10度くらいなので暖かいんですよ。

暖房（エアコン）をつけてしばらくすると、室温は22度くらいまで温まります。
普通だったら暖かいはずなんですけど・・・
先に述べたように少し底冷えするんですよね。

今日、放射温度計で測ってみると

朝一番の外気に面したコンクリート壁は17度くらい（つまり夜の間に室温と同調している）なんですが、
昼の時点のこの壁の温度は19度くらい。
２度しか上がっていないんです。
（外気温は15度くらいだと思いました）
コンクリートでない石膏ボード下地の壁は22度くらいまで上がっているのにです。

つまり、コンクリートの壁は蓄熱量が多い為、なかなか温度が上がらないことが計測によって確かめられたのです。

そして、いつも寒いという噂だった所長の机の下のコンクリートは・・・
なんと14度。
エアコンの風が行き届かないので、熱が供給されずに冷たいコンクリートのままだったんです。

コレでは、体から熱が放熱されコンクリートに吸収されてしまいます。
コレが寒いと思う原因ではないかと思うのです。

一概にこのデーターだけでＲＣの外断熱の事を決め付けるわけに行きませんが、データーを多く取ってみたらもう少し解るかもしれません。

ちなみにアルミサッシの温度を測ってみるとペアガラスの部分はほぼ室温。
アルミ部分は-5度とペアガラスの効果が良く解りました。