ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

鎮魂の建築~グランド・ゼロ

2011-09-12 01:03:46 | ■建築話
今日は9.11のテロから10年目の節目の年。
そして、東日本大震災から半年経過したという節目にも当たります。

TVでワールドトレードセンターの跡地にできたグランド・ゼロの映像が流れなんとなく見ていたのですが、そのまさに跡地となる場所に作られた二つの池に衝撃を受けました。

ビルの形をかたどった四角い池に水が飲み込まれ、夜空にライトアップされ浮かび上がる姿ががなんとも印象的でした。

そこには10年前まで建っていたワールドトレードセンターの残像が頭の中で浮かび上がり、水の流れの中に人々の悲しみを呑み込むかのような印象を受けました。
時間や音をも吸収する強烈なイメージ。

建物はなくともそれ以上の存在を感じさせる建築物にただただ感動する限りです。

ダニエルリベンスキンド・ユダヤ博物館


冒頭の写真とこれから紹介する写真はユダヤ系アメリカ人のダニエル・リベスキンドの設計したベルリン・ユダヤ博物館の写真です。
ダニエル・リベスキンドはグランド・ゼロの設計者で、コンペ後いろいろ改良が加えられて他の建築家も携わっているという話なので慰霊モニュメントがダニエル・リベスキンド氏のデザインかは確証が持てないのですが・・・

ユダヤ博物館・ベルリン


建築が与える強烈なイメージはユダヤ博物館もグランド・ゼロも同じような印象を受けますね。

グランド・ゼロのルーツ?


建築によって足される部分と引かれる部分。
その引いた部分がものすごく意味を持って訴えかけてくるように思います。

9.11のテロの深い悲しみを忘れることなく後世に語り継ぐモニュメント。
東日本大震災を受けた被災地にもそういった鎮魂の建築物・モニュメントが出来るといいなぁと思いました。


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