ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■8坪住宅~竣工後のチェック~竣工写真2

2007-01-17 23:08:56 | ■建築-竣工物件
今日は、去年の年末に竣工し、引渡しをした8坪住宅へ様子を伺いに行ってきました。
年末に私が旅行に出掛けてしまった為、最後の完成形を見届ける事が出来ないでいたのです・・・



玄関のテラコッタ調タイル。
本物のテラコッタタイルを使う予定だったのですが、なかなか小さいサイズでいい感じのものがなく似せて造ったタイルを利用しました。
この建物は階段の踊り場に玄関があるので、土足と上履きを履きかえるスペースがほとんどありません。
マットを敷く事で、その境界を曖昧にしています。
嬉しい事に、建物にとてもよくあったマットを選んで頂いていました。
さりげなく飾ってあるグリーンがまたいい。



階段を登ると一階のリビングダイニングです。
面積的に11~12畳ほどの大きさなのですが、階段室と一体化して利用している為さほど狭く感じません。
工事中は荷物が散乱していてこの広さをなかなか感じられなかったのですが・・・
設計の意図通りの空間が実現されていて一安心です。
お客様の家具も程よく納まっており家に命が宿った感じがします。



2階は寝室は、セミダブルのベットが所狭しとならんでいます。
写真を撮らせていただけますかと頼んだ所快く応じて頂けました。



カーテンをちょっとずらすと壁の懐を活かした本棚が見えてきます。
この建物は外張り断熱を採用しているので、こういった躯体の中を利用しやすいのです。
小さい家なのでこういった隙間もムダに出来ません。



階段上部の書斎コーナー。
北側斜線で削り取られた勾配屋根を使用したこじんまりとしたスペース。
こういった天井の低くなった所ってとても落ち着くんですよね。
ちなみに、デスクにつく部分には天窓を設け、天井の高さを高く工夫をしています。



洗面はトイレと洗面脱衣所、洗濯機スペースが一体のつくり。
浴室のドアを強化ガラスとしているので住宅としては狭い浴槽(1317)ながら狭さを感じさせません。
洗面脇の窓からは豊富な日差しが差し込んでくれます。
夜には都心の夜景も見渡せ気持ち良い眺めです。

洗面器は、キッチン用のホーローのシンクを採用しています。
この大きさ、深さなら何をするにも便利と奥様が喜んでいらっしゃいました。



建物が完成すると、やっと出来た~という嬉しい気持ちと、自分の手を離れていく寂しい思いでいっぱいになります。
でも、こうやって実際にお客さんが住み始めて、その雰囲気を体験できる事はとても嬉しい事であります。
今の所大きな不具合もなく、かなり満足して住んでいただけています。
その、喜びの声の為に仕事をしているようなものなので、う~ん気持ちいいんですよね。この時が。

でも、私からも感謝したいことは最後までこだわった階段や仕上げについてお客様も賛同して頂けた事。
私のイメージした所にポイントとなるグリーンや絵画を飾っていただけた事。
こういうイメージを共感できるお客さんだからこそいい家が出来上がった訳で・・・

”いい”家造りは決して建築家一人では完成できないと思っている私。
”いい”出会いこそ”いい”家への近道。
今日はそんな気持ちでいっぱいです。

---

■8坪住宅の上棟はこちらから

■8坪住宅の企画段階のパースはこちらから

■8坪住宅の模型はこちら

■完成直後の写真はこちらからご覧いただけます

※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。