このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・二世帯住宅建設記の目次はこちらから
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地盤調査の報告書が届きました。
といっても2週間前なのですが、その報告書をもって構造設計士の方と打ち合わせをしてきたのでその考察をお伝えいたします。
まぞ、地盤調査の報告書は上の写真のように報告書と土質標本の木箱というセットで手渡されます。
木箱の中身はこのように土質標本が入っており、各地層毎の土のサンプルが入っています。
今回は三軸圧縮試験という土の物性を試験しているのであまり必要ないのですが、土質に間違いがない事の確認の為に頂いております。
三軸圧縮試験とは、土のなかでその土が本来あった状況を再現する為に側面から力を加えながら、軸方向の圧縮試験を行うもの。
その土に圧縮力を加えた時にどのくらい圧密するかどうかを測定し、土の力を正確に測定する事が出来ます。
※主に杭(摩擦杭)の設計に利用するデータを採取する試験です。
■詳しい三軸圧縮試験の模様はこちらから(動画で試験模様を見ることが出来ます。)
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さて、地盤調査の結果ですが、まずボーリングデータは上記の通り。
近隣データから予測したとおり支持地盤が-30mという軟弱地盤。
期待していた中間支持層も思ったより薄い層となっています。
案の定-6m~-26mまでは貝殻交じりの超軟弱層。
昔は海だったんだなぁと感じさせる地盤。
※上の写真をクリックすると拡大します。
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液状化試験は机上計算で行います。
具体的には日本建築学会の「建築基礎構造設計指針」によってはじき出します。
液状化に対するせん断抵抗比R(動的せん断強度比)と地震に発生する繰返しせん断応力比Lとの割合で判断されます。
R/L<1.0の時に液状化が起きるという基準になります。
(液状化に対するせん断抵抗R<地震に発生する繰返しせん断応力比L)
本当はもっと細かい話なんですけど、ちょっと難しいですよね。
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で、結果はというと
-2m地点でR/L=1.036というギリギリのラインですが
液状化しないという結果となりました。
ふ~ひと安心。
※上の写真をクリックすると拡大します。
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さて、調査結果が出揃った所で自邸の構造を決定しなければなりません。
まず、構造的な説明から。
今回計画の対象となるのは木造・S造(鉄骨造)・RC造(鉄筋コンクリート構造)と分かれます。
実際には、木造も2×4と軸組み木造、S造は軽量S造・重量S造・スチールハウス等細分化されるのですが・・・
構造によって建物の重量は随分と異なるのです。
例えば、
木造:200~300kg/㎡
S造:700kg/㎡
RC造:1300~1400kg/㎡
と、RC造は木造の4~5倍の重量となるのです!
ですから、その建物を支える基礎となると大きな差が出てくるわけです。
私の敷地の場合。
木造2階建てで建てた場合は、地下2mまでの表層改良で地盤補強は充分。
S造3階建ての場合は、地下3~3.5mまでの地盤改良若しくは6mの摩擦杭での補強が必要になります。
RC造3階建ては、もちろん地下30mまでの支持杭となります。
液状化がしないという判断の元、表層の改良のみで建物を建てる事に対してお墨付きになったのですが・・・
費用の面で見ると、
木造だと100~150万円
S造だと200~300万円
RC造だと800~900万円
地盤の補強に必要だと思われます。
この差は大きいのですが・・・
でも、やっぱりRCで建てたい。
さんざん悩んだ挙句、結論が結論で申し訳ないのですが・・・
自分の目指す空間・仕上げを実現する為にもRC造の3階建てで計画をドンドン進めたいと思います。
実は、この間木造2階建て案・S造3階建て案といろいろシュミレーションを進めてたんですけどなかなか思い通りに行かなくて・・・
さ~て頑張って図面書かないと!
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■夢のマイホーム計画
設計士の自宅建設までの苦悩を日記に掲載しています。
全てご覧になりたい方はこちらからどうぞ
■道のりまでの第一歩”実家のリフォーム”が完成いたしました。
リフォームの全容はこちらからどうぞ
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地盤調査の報告書が届きました。
といっても2週間前なのですが、その報告書をもって構造設計士の方と打ち合わせをしてきたのでその考察をお伝えいたします。
まぞ、地盤調査の報告書は上の写真のように報告書と土質標本の木箱というセットで手渡されます。
木箱の中身はこのように土質標本が入っており、各地層毎の土のサンプルが入っています。
今回は三軸圧縮試験という土の物性を試験しているのであまり必要ないのですが、土質に間違いがない事の確認の為に頂いております。
三軸圧縮試験とは、土のなかでその土が本来あった状況を再現する為に側面から力を加えながら、軸方向の圧縮試験を行うもの。
その土に圧縮力を加えた時にどのくらい圧密するかどうかを測定し、土の力を正確に測定する事が出来ます。
※主に杭(摩擦杭)の設計に利用するデータを採取する試験です。
■詳しい三軸圧縮試験の模様はこちらから(動画で試験模様を見ることが出来ます。)
さて、地盤調査の結果ですが、まずボーリングデータは上記の通り。
近隣データから予測したとおり支持地盤が-30mという軟弱地盤。
期待していた中間支持層も思ったより薄い層となっています。
案の定-6m~-26mまでは貝殻交じりの超軟弱層。
昔は海だったんだなぁと感じさせる地盤。
※上の写真をクリックすると拡大します。
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液状化試験は机上計算で行います。
具体的には日本建築学会の「建築基礎構造設計指針」によってはじき出します。
液状化に対するせん断抵抗比R(動的せん断強度比)と地震に発生する繰返しせん断応力比Lとの割合で判断されます。
R/L<1.0の時に液状化が起きるという基準になります。
(液状化に対するせん断抵抗R<地震に発生する繰返しせん断応力比L)
本当はもっと細かい話なんですけど、ちょっと難しいですよね。
で、結果はというと
-2m地点でR/L=1.036というギリギリのラインですが
液状化しないという結果となりました。
ふ~ひと安心。
※上の写真をクリックすると拡大します。
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さて、調査結果が出揃った所で自邸の構造を決定しなければなりません。
まず、構造的な説明から。
今回計画の対象となるのは木造・S造(鉄骨造)・RC造(鉄筋コンクリート構造)と分かれます。
実際には、木造も2×4と軸組み木造、S造は軽量S造・重量S造・スチールハウス等細分化されるのですが・・・
構造によって建物の重量は随分と異なるのです。
例えば、
木造:200~300kg/㎡
S造:700kg/㎡
RC造:1300~1400kg/㎡
と、RC造は木造の4~5倍の重量となるのです!
ですから、その建物を支える基礎となると大きな差が出てくるわけです。
私の敷地の場合。
木造2階建てで建てた場合は、地下2mまでの表層改良で地盤補強は充分。
S造3階建ての場合は、地下3~3.5mまでの地盤改良若しくは6mの摩擦杭での補強が必要になります。
RC造3階建ては、もちろん地下30mまでの支持杭となります。
液状化がしないという判断の元、表層の改良のみで建物を建てる事に対してお墨付きになったのですが・・・
費用の面で見ると、
木造だと100~150万円
S造だと200~300万円
RC造だと800~900万円
地盤の補強に必要だと思われます。
この差は大きいのですが・・・
でも、やっぱりRCで建てたい。
さんざん悩んだ挙句、結論が結論で申し訳ないのですが・・・
自分の目指す空間・仕上げを実現する為にもRC造の3階建てで計画をドンドン進めたいと思います。
実は、この間木造2階建て案・S造3階建て案といろいろシュミレーションを進めてたんですけどなかなか思い通りに行かなくて・・・
さ~て頑張って図面書かないと!
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