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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

東京都地域危険度測定~皆さんの住まいは地震対策大丈夫ですか?

2011-05-12 01:01:16 | ■建築話
東京都では東京都震災予防条例(現:東京都震災対策条例)に基いて5年おきに地震に関する地域危険度測定調査をおこなっているんですね。
(といっても私も最近知ったのですが・・・)

地域危険度測定調査は三つの項目に分かれていて・・・
建物倒壊危険度、火災危険度、避難危険度に基づいた総合危険度を各町毎に発表しています。

火災危険度は地震による出火のしやすさを示していてただ単に木造家屋が密集しているということから化学薬品や電気ストーブの量(どうやって調べたんだろう?)を加味した指数となっているので、かなり参考になります。

避難危険度は避難施設の数や実際に避難に要する時間などを加味した値となっています。
避難公園の多い地域やや耐火建築物を連たん(主要街道沿いに燃えにくい建物を建てて避難路を確保する手法)している地域では低くなります。

そして、建物倒壊危険度。
建物が地震に応じて倒壊する危険性を地盤の種類、建物の種類等に応じて判定しています。
土質が液状化しやすい地盤か?
また、軟弱地盤でもその土質に応じても判定しているようなのでかなり精度の良いデータではないかと思います。
※阪神・淡路大震災の被害事例も参考にしながら、構造別(木造、鉄筋コンクリート造など)、建築年次別、階数別などに分類し、その耐震性能を評価しているようです。

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東京都地域危険度測定マップ・総合危険度

総合危険度マップを見ると西東京はかなり危険度が低く、23区内に危険が多く潜在している事がわかります。

私の自宅のある荒川区は危険度の高い場所が多く、私の町内は BAA(建物倒壊に注意すべき町)という判定でした。
建物倒壊危険度:4
火災危険度:3
避難危険度:3
総合危険度:4
という内訳ですが・・・

ビックリしたのが全ての項目で順位がついているんです。


恐ろしいのが建物倒壊危険度が5073町丁目中なんと224位。
う===む。
やっぱり危険なんですね。

因みに建物倒壊危険度の1位~5位は
1位:墨田区京島2丁目
2位:墨田区東駒形2丁目
3位:文京区根津2丁目
4位:台東区浅草5丁目
5位:足立区千住龍田町

総合危険度1位:足立区千住仲町

となっていて、かなり点在しているのがわかります。
その為かなり細かい要素まで検証しランクをつけているのではないかと評価出来ます。

もちろん、建物構造や築年度も踏まえての危険度なので、新築する場合は必ずしもこの危険度に縛られる必要はないかもしれませんが、液状化マップや周辺の地盤データなどから分析するより直感的に解りやすく有益かと思って紹介しました。

これから家を建てる予定の方。土地を購入予定の方は参考になさったらいいと思います。
また、住んでいる地域のランクを調べ防災意識を高めるのに利用してみてください。

→第5回地域危険度測定調査結果はこちらでご確認下さい(東京都都市整備局HP)

土地の危険度を知り、建物の性能を考慮する事はとても重要だと思います。
建物自身の強度は一緒でも地盤によって倒壊の危険度も大きく変りますので実際の計画ではきちんと地盤を調査した上で進めましょう!


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