オッペンハイマー
監督 クリストファーノーラン
感想
IMAXで視聴。
とても技術力の高い映画。TENETのクリストファーノーランらしく、ワザと時間軸を操作して混乱した時代や混乱した人物像を描いており、わかりにくくしているところもあります。けれどもこの映画のために開発した白黒のIMAXや監督の優れた技術力など、映像美として見る価値が非常にある映画です。
問題点は意図的に時系列をわかりにくくしていることから観客は混乱しがちな映画だということです。とはいえ構成自体は基本を抑えて行って帰る形で、全て物事を回収していきます。そのあたりも面白い箇所でした。
また主役は歴史的に重要ではなく、脇役である彼らの方が歴史的に重要であることを俳優の絵力で表現していることも見事でした。
監督の素晴らしい技術力に惚れ惚れする映画でしたねー。圧倒的な監督としての力を感じられます。
注意しなければいけないことは、日本人として腹の立つ箇所があるところです。所詮はヒトゴト、彼らは理解をしているフリをしているだけです。もちろん私も含めて。
それからアメリカ人へのフォローでしょうか。アメリカは悪くないよー、社会が、世界が悪いんだよーというフォローが少し見受けられます。アメリカ人のメンタルはよわよわですからね。それもやむなし。
そして。
映画界隈は左なために、「そりゃ賞を取るよな」とズルく作っているように思える映画ですから、そうした点も視野に入れておくと、この映画を違う形で楽しめるかもしれません。
というわけで。
クリストファーノーラン監督だからこその、観る価値のあるスゴい映画でした。しかしナイーブな話を扱っているので、観る前に深呼吸をしてから観るのをオススメします。
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