Vocal&Guitar by Masaaki Akiyama
(この動画中の演奏は、今年のものです)
あの問屋さんで買ったガット・ギターで、ビートルズを唄った。
「And I Love her」
メロディを弾けるようになった。
このギターで他の曲を弾くのは難しくて、なかなか先へ進まない。
それが、このギターを始めて何度目のスランプだったのだろうか。
最初の壁は、左手の指。
ぼくの脳からの指令がまったく届かない。
ギター・コードを押さえようとさまよう左手の指を右手で誘導した。
押さえるのはコノ弦だよと教えても右手を放すと、またさまよいだす。
なんども、なんども、繰り返した。
メロディを弾いた時の大きな喜びは、もう体験している。
たった一小節だったけれど、独学だからかってに次の段階に入った。
ぼくの中の次の段階と云うのは、コードを弾けるようになることだった。
イーマイナー(Em)
すぐに押さえることができた
つぎは、エーマイナー(Am)
これも難なくクリアー。
ディーマイナー(Dm)
ちょっと苦労があった。ぼくは二弦の3フレットは小指でおさえた。
教則本では薬指になっていたが、将来の展開に備えて私は薬指をフリーにして、
小指にしたのだ。
(あとにになって、自分にとっての正解だったと知る。)
次に挑戦するのは
シー(C)コード
ここからぼくの新たな戦いが始まる。
ちっとも云う事を聞かない薬指と小指。
もっともっと大変だったのは、
エフ(F)コード、
ギターをあきらめる人は、ここでつまづく。
ご多分に漏れずぼくも、躓いた。
ここまで来ると、たいていの人は指先の痛みにも苦しみだす。
が・・
ぼくは、めげなかった。
なぜなら
「荒城の月」の一小節が弾けたときのあの、
ものすごく大きな喜びを体験していたからだ。
エフ(F)を超えたとき、
明るく楽しい未来が、
あるのです。