日本歯技 発行所 社団法人日本歯科技工士会 編集兼発行人衛藤勝也
平成20年5月20日発行
2008年6月号
「ただいまお気に入り!」『看護職者のための政策過程入門』
漱石は、『草枕』の冒頭に「山路を登りながら、こう考えた。/智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。/意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。/住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。/人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。」と記し、人の世への見方と付き合い方の一端を示した。
世にどう向き合い働きかけるかは、今も変わらぬ悩ましい問題である。「人でなしの国」に行くわけにも行かず、「人の世」と渡り合わなければならない。
看護を職業とする人々が『看護職者のための政策過程入門―制度を変えると看護が変わる!』を出版した。歯科技工を職業とする者として、羨ましくもあり、学ぶことも多い。
本書は、看護職者がたどってきた道を、「政策過程」をキーワードに第一線の看護職者に伝え引き継ぐための営みとお見受けした。そこに描かれている壁の数々は、歯科技工士と共通するものも多い。現在進行形で続く物語である。
また、経済面から看護を解明した『看護師の働き方を経済学から読み解く』が刊行されている。
「ただいまお気に入り!」である。
秋田県歯科技工士会 岩澤 毅
ブログ http://blog.goo.ne.jp/akisigi/
○看護職者のための政策過程入門―制度を変えると看護が変わる!
見藤隆子他著 日本看護協会出版会 (2007-01-10出版) 1,890(税込)
○看護師の働き方を経済学から読み解く―看護のポリティカル・エコノミー
角田由佳著 医学書院 (2007-08-15出版) 3,360(税込)
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「石田昌宏 幹事長日誌」より
http://d.hatena.ne.jp/JNFsecretary-general/
http://d.hatena.ne.jp/JNFsecretary-general/20080528
2008-05-28 看護職者のための政策過程入門
歯科技工士の akisigi さんが、私たちの書いた「看護職者のための政策過程入門」についてブログと書評を書いてくださいました。
http://blog.goo.ne.jp/akisigi/e/18c521966ad2e768cffa9acec56a3173
アマゾンにレビューもあります。
http://www.amazon.co.jp/%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E8%81%B7%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%94%BF%E7%AD%96%E9%81%8E%E7%A8%8B%E5%85%A5%E9%96%80-%E8%A6%8B%E8%97%A4-%E9%9A%86%E5%AD%90/dp/4818012580/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1211969456&sr=8-1
私たちが考えていることをしっかりと読み取って下さり、的確に表現していただけて、とてもうれしく思いました。
「質の高い看護を提供するためには、個人の努力だけでは不十分です。質の高い看護を提供することを阻害する環境を変えることこそ重要です。その環境の多くが、制度によって決められているのです。」
だからこそ、一人でも多くの看護職に、自分たちのために患者さんのために、政治にかかわってほしいです。
職種は違えど同じ医療の仲間。基本的な思いは同じだと思います。心強く思ったと共に、私たちも頑張らねばという意も強くしました。
平成20年5月20日発行
2008年6月号
「ただいまお気に入り!」『看護職者のための政策過程入門』
漱石は、『草枕』の冒頭に「山路を登りながら、こう考えた。/智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。/意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。/住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。/人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。」と記し、人の世への見方と付き合い方の一端を示した。
世にどう向き合い働きかけるかは、今も変わらぬ悩ましい問題である。「人でなしの国」に行くわけにも行かず、「人の世」と渡り合わなければならない。
看護を職業とする人々が『看護職者のための政策過程入門―制度を変えると看護が変わる!』を出版した。歯科技工を職業とする者として、羨ましくもあり、学ぶことも多い。
本書は、看護職者がたどってきた道を、「政策過程」をキーワードに第一線の看護職者に伝え引き継ぐための営みとお見受けした。そこに描かれている壁の数々は、歯科技工士と共通するものも多い。現在進行形で続く物語である。
また、経済面から看護を解明した『看護師の働き方を経済学から読み解く』が刊行されている。
「ただいまお気に入り!」である。
秋田県歯科技工士会 岩澤 毅
ブログ http://blog.goo.ne.jp/akisigi/
○看護職者のための政策過程入門―制度を変えると看護が変わる!
見藤隆子他著 日本看護協会出版会 (2007-01-10出版) 1,890(税込)
○看護師の働き方を経済学から読み解く―看護のポリティカル・エコノミー
角田由佳著 医学書院 (2007-08-15出版) 3,360(税込)
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「石田昌宏 幹事長日誌」より
http://d.hatena.ne.jp/JNFsecretary-general/
http://d.hatena.ne.jp/JNFsecretary-general/20080528
2008-05-28 看護職者のための政策過程入門
歯科技工士の akisigi さんが、私たちの書いた「看護職者のための政策過程入門」についてブログと書評を書いてくださいました。
http://blog.goo.ne.jp/akisigi/e/18c521966ad2e768cffa9acec56a3173
アマゾンにレビューもあります。
http://www.amazon.co.jp/%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E8%81%B7%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%94%BF%E7%AD%96%E9%81%8E%E7%A8%8B%E5%85%A5%E9%96%80-%E8%A6%8B%E8%97%A4-%E9%9A%86%E5%AD%90/dp/4818012580/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1211969456&sr=8-1
私たちが考えていることをしっかりと読み取って下さり、的確に表現していただけて、とてもうれしく思いました。
「質の高い看護を提供するためには、個人の努力だけでは不十分です。質の高い看護を提供することを阻害する環境を変えることこそ重要です。その環境の多くが、制度によって決められているのです。」
だからこそ、一人でも多くの看護職に、自分たちのために患者さんのために、政治にかかわってほしいです。
職種は違えど同じ医療の仲間。基本的な思いは同じだと思います。心強く思ったと共に、私たちも頑張らねばという意も強くしました。