歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義 (単行本) 中島 岳志 (著)

2009年01月24日 | amazon.co.jp・リストマニア
幻の反植民地闘争・インド独立戦争の根拠地「戦前・戦間期日本」, 2009/1/24

By 歯職人

 植民地インドの官僚の位置にありながら反植民地闘争を戦い、植民地当局に追われ日本に亡命した大英帝国の植民地インド独立の闘士が、日本の亜細亜主義者や様々な政治・文化潮流と交流しながら、「中村屋のボース」と呼ばれる人生を選び取った姿を、戦前期の南西アジア、中国大陸、東南アジア、世界情勢を視野に入れながら中島岳志が活写した一冊。
 帝国主義・欧米の白人優位主義と戦いながら、日本軍の「傀儡」との謗りを受ける立場を選び取る「中村屋のボース」=R・B・ボースの「恋と革命の新宿中村屋のインドカリー」を物語を縦糸に、亜細亜主義者の「大東亜」の物語が花を添える。
 忘れ去られた物語に、中島により今一度命を吹き込む再生の物語でもある。
 

ナカムラヤノボース インドドクリツウンドウトキンダイニホンノアジアシュギ
中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義

中島 岳志【著】
白水社 (2005/04/30 出版)

340,6p / 19cm / B6判
ISBN: 9784560027783
NDC分類: 289.2

価格: ¥2,310 (税込)

詳細
R.B.ボース。
1915年、日本に亡命したインド独立の闘士。
新宿・中村屋にその身を隠し、アジア主義のオピニオン・リーダーとして、極東の地からインドの独立を画策・指導する。
アジア解放への熱い希求と日本帝国主義への止むなき依拠との狭間で引き裂かれた、懊悩の生涯。
「大東亜」戦争とは何だったのか?ナショナリズムの功罪とは何か?を描く、渾身の力作。

第1章 インド時代
第2章 日本へ
第3章 「中村屋のボース」
第4章 日本での政治活動の開始
第5章 苦難の道へ
第6章 「大東亜」戦争とインド国民軍
終章 近代日本のアジア主義とR・B・ボース

著者紹介
中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年、大阪生まれ。大阪外国語大学(ヒンディー語専攻)卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。学術博士(地域研究)。博士論文で第三回アジア太平洋研究賞受賞。京都大学人文科学研究所研修員、日本学術振興会特別研究員

最新の画像もっと見る