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歯科技工士・岩澤 毅

バブル (宝島SUGOI文庫) 夏原 武 (著), 田中 森一 (著)

2009年02月19日 | amazon.co.jp・リストマニア
『反転』の田中森一(元東京地検特捜部検事)による、バブルの時代の周辺のエピソード集。, 2009/2/19

By 歯職人

 闇社会の守護神と呼ばれた田中森一(元東京地検特捜部検事)の自伝的弁明書『反転』(幻冬舎)のパート2というか、対談形式による解説といった趣。 
 『反転』で書かなかったこと、まだ書けないことは、今回も封印されている。
 既に死亡した人物に対しては、やや饒舌である。刑期を終えて出獄後するであろう時点で、差し障りが無いと予想される事柄については、質問に答えている。
 出獄後の生活を視野に入れて、ややお手軽な既知の事柄の再叙述本になっているきらいがある。
 しかし、検察庁・東京地検特捜部の生態、大阪と東京のバブル経済真っ盛りの状況等、改めて確認できる。
 バブルに揉まれ穴に落ち、なお這い上がり続ける倒れない男たち物語といったところか。

バブル タカラジマSUGOIブンコ タカラジマスゴイブンコ
宝島SUGOI文庫
バブル

田中 森一【著】 夏原 武【聞き手】
宝島社 (2008/11/01 出版)

217p / 15cm / A6判
ISBN: 9784796667104
NDC分類: 330.4
価格: ¥519 (税込)

詳細
バブルはあれよあれよという間にやってきて、みんなが浮かれている間に通り過ぎていってしまったので、いったいなにが実際に起きていたのかよくわからなかったという人も多い。
まして、当時を知らない若い人は、ITバブルで多少「似た感じ」を味わったかもしれないが、本書を読めばまるで規模が違うことを思い知るだろう。
「一万円札が百円玉のように扱われてきた」ていう表現が誇張でもなんでもなかった時代の証言。

第1章 あぶく銭
第2章 闇紳士愛
第3章 アウトロー魂
第4章 敗戦処理
第5章 怨念捜査

著者紹介
田中森一[タナカモリカズ]
1943年長崎県生まれ。定時制高校を経て岡山大学法学部在学中の1968年に司法試験に合格、71年に検察官任官。大阪地検、東京地検特捜部などで活躍した後1987年退官、88年弁護士に転身。2000年に石橋産業手形詐欺事件の被疑者として、許永中とともに東京地検特捜部に逮補・起訴され、上告棄却となり服役中。自伝的著書『反転』(幻冬舎)がベストセラーとなる

夏原武[ナツハラタケシ]
1959年生まれ。大学を中退した後、アウトローな日々を過ごす。1993年より、別冊宝島などでヤクザ、詐欺などをテーマに本格的なルポの執筆を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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